近隣住民「明るく朗らかな人」=犠牲の竹内さんと村上さん―一緒にウオーキングも・長野発砲立てこもり



事件で犠牲になった竹内靖子さん(70)と村上幸枝さん(66)=いずれも長野県中野市江部=はよく一緒にウオーキングをしており、どちらも明るく朗らかな人柄で知られていた。

近隣住民らによると、竹内さんは健康に人一倍気を使い、夕方に30分~1時間、町内を歩くのが日課だった。村上さんと2人で歩くこともあり、同じフラワーアレンジメント教室に通っていたという。子ども同士が昔遊んでいたという近所の女性(69)は竹内さんについて「さばさばして性格のいい人だった」と話し、「なぜこんな事件に…」と声を落とした。

一方、村上さんは夫と2人暮らし。娘が2人おり、時折孫を連れて遊びに来ていた。数年前まで市内のホームセンターで働いており、レジ打ちの際によく会話したという女性(68)は「はきはきとした人で、私が連れていた孫に『かわいいね』と声を掛けてくれた」と話した。

「明るく朗らかな人」と振り返るのは近所に住む女性(86)。村上さんは普段から小ぎれいな服装で、散歩中にすれ違うと必ずあいさつを交わす仲だった。近隣トラブルは耳にしたことがないといい、「かわいそうに」としのんだ。

村上さんが20年近く通っていた美容室のオーナー鈴木政行さん(64)は、髪を切りながらよく話をしたという。「退職後は余生を謳歌(おうか)したいと話していた。これまでのことがよみがえって切ない」と残念がった。

村上さんの自宅前には、「突然の被害で大切な家族を失い、精神的に大きなショックを受けています」と記した紙が張られた。夫は青木容疑者について「家族は知っているが付き合いはなく、トラブルもなかった。どうしてか分からない」と憔悴(しょうすい)し切った様子で話した。

【時事通信社】

2023年05月26日 21時18分

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