【ドバイ時事】岸田文雄首相は1日午前(日本時間同日午後)、イスラエルのヘルツォグ大統領とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで約25分間会談した。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突で緊張が続くパレスチナ自治区ガザの情勢を巡り意見交換。国際法の順守や国連安全保障理事会決議に基づく行動が重要とする日本の立場を伝えた。
首相は双方の戦闘休止の合意を歓迎し、「事態の早期沈静化につなげていくことが重要だ」と強調。人道支援拡大に向けた協力も求めた。ヘルツォグ氏は、軍事行動に関するイスラエルの考え方を説明した。
首相がイスラエル首脳と会談するのは、10月のガザでの戦闘開始後初めて。ただ、イスラエル側は会談直後にガザでの戦闘再開を発表しており、日本側の働き掛けの効果は限定的とみられる。
首相はカタールのタミム首長とも会い、戦闘休止と人質解放に関する仲介を高く評価。「戦闘再開は残念だ。合意復帰や早期沈静化が重要だ」と伝え、引き続き連携していくことで一致した。
【時事通信社】
〔写真説明〕イスラエルのヘルツォグ大統領(左)との会談に臨む岸田文雄首相=1日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(内閣広報室提供・時事)
〔写真説明〕イスラエルのヘルツォグ大統領(左手前から3人目)との会談に臨む岸田文雄首相(右手前から2人目)=1日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(内閣広報室提供)
2023年12月01日 19時57分