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絵画教室に彩り戻る=半月で再開「発散の場に」―能登半島地震・石川県七尾市



能登半島地震で最大震度6強を観測した石川県七尾市に、発生から2週間で再開した絵画教室がある。避難生活でストレスを抱える子どもたちが日常を取り戻す一助となっており、講師の女性は「子どもは大人と違って吐き出すツールがない。発散できる場になれば」と語る。

この絵画教室「アトリエつばさ」は、道下真奈美さん(63)が約25年前、子どもたち向けに自宅で開いた。美術大を卒業後、デザイン事務所に勤めた経験を生かし、約30人に季節に沿った題材でデッサンや造形を教えている。

車庫を改装した約5坪のアトリエは地震の被害を免れたが、家族と共に避難して「教室を開く心理状態ではなかった」。そんな中、祖父母宅に身を寄せた児童の親と連絡を取った際に、「『絵の具を買って』とせがまれた」と聞いた。「描くことで心のバランスを保とうとしている」と感じた道下さんは、断水の続く自宅で1月15日から教室を再開。現在は週4日、同県津幡町の借り上げ住宅から通っている。

2月17日の土曜日クラス。小学2年の清水歩実さん(8)ら4人が画用紙やキャンバスに向かって絵を描くなど、黙々と作業していた。

干支(えと)にちなみ、紙粘土で竜を作った清水さんは、自宅で3歳のいとこと鬼ごっこをしている際に地震に遭ったという。「教室はどうなってるんだろう。早く行きたいな」と気がかりだったといい、再開は「すごくうれしかった」。24日は竜に色を付ける。

迎えに来た歩実さんの父親(43)は「余震があるとまだ怖がる。『いつも通り』ができるのがいいので、再開してくれてよかった」と話した。

教え子の中には、地震後に一人でトイレに行けなかったり、眠れなくなったりした子どももいた。当初は地震の話題も避けていたが、徐々に体験を口にするようになったという。道下さんは「今までと変わらず、明るい色を使って気持ちに彩りを持ってもらえる指導を心掛けたい」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕絵画教室で小学2年の清水歩実さん(左)に工作を教える道下真奈美さん。紙粘土で干支(えと)にちなんだ竜を作っていた=17日、石川県七尾市 〔写真説明〕絵画教室で児童に工作を教える道下真奈美さん(右手前)=17日、石川県七尾市

2024年02月24日 05時24分


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