演説妨害、5回以上確認=「カーチェイス」も立件検討―つばさの党選挙妨害事件・警視庁



衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」陣営の選挙妨害事件で、警視庁が党代表黒川敦彦容疑者(45)らによる演説妨害行為を、少なくとも5回以上確認していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。

同容疑者らが「カーチェイス」と称して他陣営の街宣車を追い回し、交通の便を妨げた行為も10回以上確認。捜査2課は、これらの行為についても被害届を受理するなどし、立件に向け詳しく調べる。

黒川容疑者ら同党の3人は、補選告示日の4月16日午前に東京都江東区のJR亀戸駅前で、無所属の乙武洋匡候補(48)らの演説中、電話ボックスに上って拡声器で怒号を上げるなどし、演説を妨害したとして、公選法違反容疑で逮捕された。

黒川容疑者らは同日の行為について、同18日に警視庁から警告を受けて以降も、複数の陣営に同様の行為を継続した。

捜査関係者によると、警視庁は選挙期間中、黒川容疑者らが大音量で他陣営の演説を妨害した行為を5回以上確認。同容疑者らが「カーチェイス」と称し、他の候補者らの街宣車を追い掛け、交通の便を妨げた行為も10回以上確認したという。

同庁は一部の行為については被害届を受理しており、今後、他の被害の相談についても詳細を調べ、妨害行為の全容解明を進める。

警視庁は今月17日、黒川容疑者のほか、同党幹事長で同補選に立候補した根本良輔(29)、運動員の杉田勇人(39)両容疑者を逮捕した。

【時事通信社】

2024年05月19日 07時09分

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