
【ロンドン時事】7日の英地方選で国政与党・労働党が惨敗したことを受け、スターマー首相に辞任を促す動きが活発化している。スターマー氏は12日に緊急閣議を開催。声明によると、閣僚らに対して「国民はわれわれに任務遂行を望んでいる」と表明し、一致団結して難局を乗り切るよう呼び掛けた。
英メディアによれば、12日時点で労働党所属の下院議員全体の2割に当たる約80人がスターマー氏の辞任を要求した。党則は下院議員の20%の推薦を得た候補がいれば党首選を実施できるとしている。
スターマー氏は11日、労働党が議席を大幅に減らした地方選の結果に関し「(政策上の)過ち」があったと認めたものの、「(自身の指導力に)懐疑的な人々が間違っていると証明する」と述べ、続投の方針を改めて強調した。
しかしマフムード内相が11日にスターマー氏に立場の「再考」を促し、クーパー外相も辞任時期の表明を求めたと伝えられる。既に政務次官1人と大臣補佐官4人が抗議の辞任に踏み切っており、くすぶっていた指導部への不満が一気に表面化した形だ。
こうした中、党の重鎮バーナム・マンチェスター市長の動向に注目が集まっている。バーナム氏はスターマー氏のライバルで、次期党首の筆頭候補とされてきた。現在下院議員でないため党首選に出られないが、報道によると、バーナム氏の立候補を実現させるため、自ら下院議員を辞して補選で当選させようとする支持派もいるという。
〔写真説明〕英国のスターマー首相(EPA時事)
2026年05月12日 20時42分