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安倍首相、強固な同盟のアピール狙う=日米貿易交渉で軟化期待も



安倍晋三首相は25日、令和初の国賓としてトランプ米大統領を迎え、28日まで礼を尽くしてもてなす。3泊4日の長期滞在を通じ、強固な日米同盟をアピールすることを狙う。異例の厚遇により、夏の参院選を前に、トランプ氏が難航する日米貿易協定交渉で強硬な態度に出ないよう軟化を誘う思惑も透ける。

米大統領が日本に4日間滞在するのは1992年のブッシュ元大統領以来。最近の外国賓客の接遇と比べると、今回の手厚さは群を抜いている。

26日は午前にゴルフ、午後に大相撲観戦、非公式夕食会と盛りだくさん。ゴルフは青木功プロを交え、千葉県内のゴルフ場で通算5回目のラウンドをともにする。

首相が青木プロを呼んだのは、トランプ氏が2017年の来日時に「ミスター・アオキのパッティングは芸術だった」とたたえたのを踏まえての演出だという。

ゴルフの後は東京・両国国技館に移動。大相撲夏場所千秋楽でトランプ氏は米大統領として初めて土俵に上がり、特注の米大統領杯を幕内優勝力士に手渡す。夕食会は前回来日時の高級ステーキ店から趣向を変え、東京・六本木の高級居酒屋で日本的な炉端焼きを楽しんでもらう予定だ。

首相は4月にトランプ氏とワシントンで会談。大阪で20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれる6月にも会うことにしており、今回は3カ月連続会談の「第2弾」との位置付けだ。令和初の国賓には特別な重みがあり、「かつてない緊密な日米関係」(外務省幹部)を印象付ける好機と踏む。

とはいえ、こうした首相の演出が成功するかは見通せない。貿易交渉をめぐり、大統領選を来秋に控えるトランプ氏が対日圧力を強める兆しもあるからだ。

実際、トランプ氏は17日、日本などからの自動車輸入を「安全保障上の脅威」と断じる声明を発表している。首相としては強固な同盟アピールを前面に押し出し、日米の亀裂が浮き彫りになる展開は避けたいのが本音だ。「会談内容は二の次」。政府内からはこんな声も漏れる。

2019年05月24日 15時23分

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