第10管区海上保安本部(鹿児島市)は4日、鹿児島県・奄美大島の西約420キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「向陽紅22」がパイプのようなものを海中にのばしているのを確認したと発表した。
調査船はいったんEEZを離脱したが、5日も奄美大島の西約385キロのEEZ内で同様の活動が確認された。先月下旬以降、奄美沖のEEZ内で活動を繰り返しており、海保は監視を続けている。
同保安本部によると、4日午前11時20分ごろ、海保の巡視船が調査船の活動を確認。「日本の同意がない海洋調査は認められない」と無線で中止要求を行ったところ、午後0時15分ごろに地理的中間線を西側に通過し、EEZを離れた。
5日午前6時40分ごろにも確認され、中止要求をしたが、午後6時時点でEEZを離脱していないという。
2025年10月05日 20時16分
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