「こだま芸術祭」を開催=埼玉県本庄市〔地域〕



埼玉県本庄市で空き店舗や蔵、歴史的建造物などの空間に芸術家らの作品を展示する「こだま芸術祭」が17日まで開かれている。「歩いて回れる芸術祭」をコンセプトとし、江戸時代に中山道最大の宿場町「本庄宿」として栄えた地域が舞台となっている。ユニークな芸術祭を一目見ようと、大勢のアートファンらが訪れている。

本庄市と同県美里町、神川町、上里町で活動するこだま青年会議所のメンバーが、美術館などが少ない地域で芸術に触れる機会を作ろうと、青年会議所50周年記念事業として昨年に初開催。今年は会場を同市中心部の歩いて回れる場所に絞り、費用の一部はインターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディングで賄った。

かつてにぎわった商店街の旧パチンコ店には、照明デザイナー弦間康仁さんの光を使ったアート作品を展示。彫刻家浅野暢晴さんは、公園や寺の境内などに「トリックスター」と呼ばれる独特の作品を設置している。他にも地元の本庄第一高校美術部の生徒や、障害を抱えた人らによる多様な作品が展示されている。

芸術祭実行委員長の長沼克さんは「空き店舗などに作品を置いてシャッターが開くと地元にも喜ばれる。車ではなく、歩いて宿場町が舞台の芸術祭を楽しんでもらい、本庄を元気にしたい」と語った。

2019年11月15日 10時51分

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