ふげん核燃料搬出遅れ=輸送容器の設計変更で―原子力機構



文部科学省は26日、日本原子力研究開発機構が廃炉作業を進める新型転換炉ふげん(福井県敦賀市)の使用済み核燃料について、輸送容器の設計変更のため、今年度中としていたフランスへの搬出計画を見直すと発表した。

文科省によると、同機構は核燃料の輸送を2023年度に始め、26年夏ごろ終了する予定だったが、輸送を担う仏原子力企業製の容器で不備が発覚。24年のパリ五輪開催で港の使用も制限される可能性があり、搬出計画に見直しが必要になったという。

同機構は年内に改めて搬出計画を示す方針だが、文科省は40年度に完了予定とする廃炉計画への影響はないとしている。

〔写真説明〕新型転換炉「ふげん」=2015年8月、福井県敦賀市(日本原子力研究開発機構提供)

2023年05月26日 18時21分


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