急激な地形変化、考慮せず=高度計「異常」と誤判断―月着陸失敗の民間探査機



宇宙ベンチャー企業アイスペース(東京)は26日、月面に衝突して着陸に失敗した同社の月探査機について、急激な地形変化を事前に考慮しておらず、高度計の測定値を探査機が「異常」と誤判断したことが原因だったと発表した。機体そのものの設計に問題はなく、高度測定のソフトウエア改修などを行い、予定通り2024年中に同型の2号機の打ち上げを目指すとした。

昨年12月に打ち上げられた探査機は今年4月26日未明に着陸態勢に入り、逆噴射を開始。しかし、探査機が推定する高度と、実際の高度にずれが生じ、高度5キロ付近で燃料が尽きて月面に衝突した。

〔写真説明〕記者会見で説明する宇宙ベンチャー企業アイスペースの氏家亮最高技術責任者(CTO)=26日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ 〔写真説明〕記者会見する宇宙ベンチャー企業アイスペースの袴田武史最高経営責任者(CEO)=26日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ

2023年05月26日 20時11分


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