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日本バスケに残した功績=今季限りで引退のファジーカス



バスケットボール男子元日本代表でBリーグ1部川崎の38歳、ニック・ファジーカスが今季限りでの引退を表明した。米国出身で207センチのセンターは、日本バスケ界に数々の功績を残した。

米プロ協会NBAでのプレーも経て2012年に来日し、日本リーグの東芝(現川崎)に入団。圧倒的な得点力で国内リーグを盛り上げ、Bリーグ初年度の16~17年シーズンには得点王とシーズン最優秀選手に輝いた。

18年に日本国籍を取得し、日本代表でもチームの中心となった。ファジーカスの活躍により、その後は21年東京五輪代表のギャビン・エドワーズ(宇都宮)、23年ワールドカップ(W杯)代表のジョシュ・ホーキンソン(渋谷)ら有力選手の国籍変更が続いた。

18年6月のW杯中国大会アジア地区1次予選でのデビュー戦は語り草となっている。「日本代表に自信を植え付けることができた」。25得点、12リバウンドの活躍。当時米ゴンザガ大の八村塁(現レーカーズ)らとチームをけん引し、NBA選手を擁する格上のオーストラリアを破った。

4連敗していた日本はこの1勝で息を吹き返し、8連勝で13年ぶりのW杯出場を決めた。この躍進により、国際連盟(FIBA)から東京五輪の開催国枠を与えられた。

ファジーカスと日本代表でプレーした比江島慎(宇都宮)は「W杯中国大会に導いたのは間違いなく彼。日本に与えた影響は計り知れない」と語る。19年W杯中国大会は日本代表にとって大きな経験となり、東京五輪、そして今夏のW杯へつながった。開催国枠以外で48年ぶりとなる来年のパリ五輪出場を決めて巻き起こした旋風も、ファジーカスのかつての貢献があったからこそだった。

日本代表の功労者はホーバス・ジャパンへエールを送った。「五輪でも勝つチャンスはある。希望がある限り、何かが起こる。ホーバス監督のバスケを信じて。僕も彼らを信じている」。

【時事通信社】 〔写真説明〕W杯アジア地区1次予選のオーストラリア戦でシュートを決める日本代表のファジーカス(左)=2018年6月、千葉ポートアリーナ

2023年09月19日 06時55分


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