長年勤めあげた会社を定年退職し「これからは余暇の時間を楽しむぞ」と思っていても、会社と退職したことで社会との繋がりが無くなってしまい孤独感に押しつぶされてしまうそうになる方は多いです。
社会のために何か出来ることは無いだろうか?と考えている方におすすめしたいのがボランティアです。ボランティアというと災害時の支援や被災地での活動など体を使ったものをイメージしてしまい、体力面が心配と考えてしまうかもしれませんね。
しかし、ボランティア活動と一口に言っても様々なものがあります。自分が生き生きと活躍出来そうなボランティアを探してみてくださいね。
ボランティア活動をするメリット
内閣府発表の高齢者経済白書によると、60歳~69歳の約7割、70歳以上の約5割弱が働く、ボランティア活動、地域活動、習い事をするなどで社会との繋がりを持っています。
社会に参加出来ていると実感出来ることは、退職後の生活を充実させるためには非常に有効です。
一人きりで引きこもって生活していると気持ちはどんどん沈んでいってしまいます。老後の孤立を防止するのにも大いに役立つのがボランティア活動です。
活動が生きがいとなる
退職後は自由に使える時間がたくさんあり、開放感を感じる一方で「生きがいが無い」と悩む方も多く居ます。地域の誰かのために活動するということは満足感も高く、やりがいが感じられることです。ボランティア活動を行っている方は、それが生きがいとなっているという場合も多いです。
生きがいを見つけられると毎日を前向きに暮らすことができ、生活にも張りが出ます。
知り合いが増える
ボランティア活動に参加する人は年齢や性別、経歴など様々です。普通に生活しているだけでは関わり合いの持てないような人たちと巡り合うことができるので幅広い人脈を築くことが可能になります。
自分の経験や知識が活かせる
シニアのボランティアでは、それまでに培った経験や知識を活かすことも可能だというのが大きなメリットになります。例えばそれまで仕事で使っていた知識を講師として教える活動を行っている人も居ます。
仕事の知識に限らず、趣味で行ってきた語学や書道、料理なども立派な経験です。ボランティア講師として人に何かを教えることは大きな喜びにも繋がります。
ボランティア講師は主に公民館などで募集されている場合がありますので、まずは確認してみてはいかがでしょうか。
ボランティア活動の種類
ボランティア活動には様々な種類があります。ほんの一例ですがご紹介していきます。
地域の奉仕活動
防犯パトロール、防災活動(見回りなど) 、交通安全、町内清掃、花壇の整備、地域イベントの運営など
福祉活動
一人暮らしの高齢者宅の見守り・訪問活動、外出介添サービス、点字訳、朗読、手話活動、福祉施設への訪問など
教育活動
地域の学習会、講演会、教育活動の協力、伝統文化の継承など
子育てに関する活動
家庭訪問子育て支援、支援センターでのボランティアなど
自然・環境保護
森林や海辺の清掃活動、リサイクル、動物保護活動など
その他
募金活動、ベルマーク集めなど
2020年の一大イベントといえば東京五輪ですね。東京五輪でも様々なボランティアが募集されています。
観客や関係者の案内、競技運営のサポート、関係者の移動サポート、大会運営サポート、ヘルスケア、式典サポート、メディアサポートなどです。東京でオリンピックの開かれる貴重な機会にボランティアとして関わることが出来たら一生の思い出になること間違いなしです。
しかし、オリンピックの開催期間は暑さの厳しい時期でもあるので自分の体力と相談しながら申し込みを検討してみてくださいね。
ボランティア活動を始めるには
ボランティア活動をするには地域や団体、グループに所属するのが始めやすいです。個人でのボランティア活動ももちろん可能ですが、自分の身元を明らかにする上でもどこかに所属することをおすすめします。
研修会などに参加しても
自分の経験などから「どんなボランティアが向いているか」を考えるのが理想ですが、実際に考えてみると決められないという方も多いかと思います。
市町村などでは「ボランティア初心者に向けた研修会」を行っている場合がありますので、まずはこういったものに参加してみるとボランティアについての理解が深まるかと思います。
ボランティアは一人で行うものでなく、他の誰かと協力しあいながら行うものがほとんどです。協力しあえる仲間たちと社会のために働くというのは何にも変えられない満足感がありますよ。