1つのプランターや鉢、庭の一角に色々な種類の花を集めて植えることを寄せ植えと呼びます。限られたスペースの中でも様々な種類の花を楽しむことができる上に目にも鮮やか。
しかし複数の花をバランス良く植えるのにはコツが必要です。そのポイントについてご紹介していきます。
寄せ植えの基本
綺麗な寄せ植えを楽しむことが出来る期間は2~3ヶ月程度です。花や葉の美しさが長く続く植物を選ぶと、時間が経過した後でも楽しむことができるでしょう。
寄せ植えのポイント
まずはどこで育てるのかを考える
寄せ植えは一つの鉢の中で複数の植物を育てること。当然ですが、性質の大きく異なる植物同士を一緒に育てることは難しいです。
例えば、日当たりを好む植物と日陰を好む植物を1つの鉢植えの中で育てるのはその鉢をどこに置いたとしても片方がうまく育ってくれないということにもなりかねません。
鉢植えを室内に置くのか、日当たりの良い外に置くのか、日陰に置くのかなど、育てる場所の環境によって適した植物は違ってきます。
まずは寄せ植えをどこで育てるのかを考えてみましょう。
容れ物を考える
どんな容れ物に寄せ植えをするのかを考えましょう。と言っても、難しいことはありません。大事なのは配置したい場所に上手く調和する鉢やプランターを選ぶこと。素材は通気性なども気になるところですが、排水穴が多く空いているものを選んだり湿気に気をつけていれば大丈夫です。
また、寄せ植えは小さい鉢にするよりもある程度の株数が植えられる大きめの物にすると見栄えが良くなりおすすめです。
プランターや鉢についてはこちらの記事でもご紹介しています。
プランターや鉢で綺麗な花を育てよう。注意点やおすすめの花
植物を選ぶ
まず最初に主役となる花を最初に決めておくと全体のイメージも想像しやすくなるかと思います。また、先程も述べましたが同じ環境で育つものを選ぶのも重要です。その他のポイントは以下です。
- 植物の数は奇数がおすすめ
スペース的に可能であれば2種や4種の奇数で植えるよりも3種や5種といった奇数で植えた方が綺麗です。その理由は中心にメインの植物を置き、両サイドに補助役の植物を植えることが出来るからです。 - 形や質感が似ている植物を選ぶ
花や葉の花や葉の形や厚さ、色が似ているもの同士を選ぶと全体的にまとまります。 - 高低差にメリハリをつける
背の高いものを後ろ、背の低いものを前に配置することで立体的な仕上がりになります。 また上・横・下向きに成長する植物をバランスよく植え付けることで、よりまとまりが生まれるでしょう。
花の色選びは同系色でまとめるか反対色を組み合わせると綺麗になります。同系色の場合には赤、ピンク、オレンジなどの暖色系でまとめると元気な印象に。青、紫などの寒色系でまとめるなど落ち着いた印象になります。一方で青とオレンジ、赤と緑などの反対色を組み合わせると鮮やかな印象になります。
どちらの場合でも色数は3色程度にまとめるとうまくいきやすいでしょう。また、白い花はどんな色と組み合わせても色合いを綺麗にまとめてくれる優秀な色です。
植え付けに使う土
寄せ植えでは、狭い鉢植えの中で複数の植物がひしめきあうように育っていきます。なので栄養不足に陥りやすい傾向があります。使い古された土や庭の土を直接入れるだけでは上手く育てるのは難しいでしょう。
おすすめなのは市販されている元肥入りの培養土です。水持ちと水はけが良いものを選びましょう。また軽い土を選んでおくと鉢の移動などもしやすくなり便利です。
10日に1度程度液体肥料をあげるようにすると栄養不足にならず花が長持ちします。ただし、なんだか花が弱っているなと感じるときには肥料のあげすぎに注意してくださいね。
寄せ植えの注意点
寄せ植えをする際、たくさん植えて華やかにしたくなるのは分かります。しかし植えた後も植物は成長し続けます。
「ぎっしり感」が出るように植えるのは素敵ですが、プランターの面積に対して植物の数が極端に多すぎると根どうしが絡まり枯れる原因となってしまいます。
あくまで根を傷めないようにレイアウトを考えるようにしましょう。
小物を使ってオシャレに
鉢植えをおしゃれなものに交換するだけで印象がガラッと変わり、置き場所の雰囲気にも合わせやすくなります。しかし、わざわざ植え替えするのは面倒と思う場合でもご安心を。
今植えてある鉢ごとかごやバケツなどに入れても十分オシャレになります。その場合は水はけや空気の通りが悪くなってしまいがちなので、水やりの際には一旦外に出すなどの対応をしてください。