部屋の中を緑で素敵にしたい、でもしっかり世話できるかどうかが不安。という方のために、育てやすい観葉植物や育て方をご紹介します。観葉植物を置くメリットなども併せて紹介するので参考にしてみてください。
観葉植物を置くメリットと選び方
部屋に観葉植物を置くことで得られる効果は単にインテリアになるだけではありません。代表的な効果を確認してみましょう。
空気清浄効果
植物は光をエネルギーとして二酸化炭素を吸い、酸素を作り出す光合成を行なっています。そのため、部屋に置くことで部屋の中の酸素が増えることになります。
また、住居の中の空気にはシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやアンモニアといった有害物質も少量含まれています。 観葉植物の中にはそれら有害物質を吸着し、空気清浄効果をもたらす効果もあると言われています。
マイナスイオンを発生させる
植物はマイナスイオンを出す効果があります。マイナスイオンは心拍の安定、血圧を下げる効果、安眠やリラックス効果があり、心と身体の両方を健康にしてくれます。
マイナスイオンには細胞の新陳代謝を良くする作用もあるので、皮膚細胞の新陳代謝が活発になり肌のターンオーバーが正常に行われるようになります。
トラブルの少ない健康的な肌を維持するのにも役立ちます。
その他の効果
上記以外に挙げられる観葉植物のメリットは、主にリラックス効果に関するものが多くあります。
リラックス効果
植物が存在することで私達は気分をリラックスさせることができます。理由としては植物が目に入る環境だと人間の脳波からアルファ波が増幅されるという実験結果に基づいたものです。アルファ派は血圧を低下させ、筋肉の緊張をほぐしリラックス状態にさせてくれます。
視覚疲労緩和効果
自然界のものを見ることで全身の緊張が和らぎ、血流が良くなるため、眼精疲労を緩和させる効果があります。
湿度調整効果
観葉植物は蒸散作用により葉から水を放出し、快適な湿度に調整してくれます。また、乾燥しがちな場所でのドライアイも緩和してくれます。
森林浴効果はある植物を程度たくさん置かないと実感するのは難しいかもしれませんが、身近に森林浴の心地よさを実感することも出来ます。
育てやすい観葉植物の条件
育てやすい観葉植物にはいくつか条件があります。
もし何を育てようか迷っている場合には次の条件で探してみると良いでしょう。
- 暑さや寒さに強い
- 日陰でも育つ
- 丈夫で病気になりにくい
- 害虫被害の心配が少ない
- 手間がかからず、多少は放置しても問題が無い
- 伸びすぎることがなく、広いスペースが不要
初心者でも育てやすい観葉植物
ポトス
オーソドックスな葉の形とマーブル模様が美しいポトスは、観葉植物の定番として大変人気があります。ほとんど日光を必要とせず、レース越しの陽の光だけでも 充分に育てることができます。
モンステラ
葉の形が独特でエスニックなモンステラはインテリアのモチーフとして人気です。置くだけで部屋がアジアンテイストに。南国のイメージが強いですが、実は強い日光が苦手なので直射日光は避けましょう。高温多湿は得意ですが、冬は温かい部屋に置いてあげましょう。
パキラ
編み込まれた形をした樹が個性的で人気のパキラ。おしゃれなカフェなどに置いてあることも多いですね。
暑さには比較的強い植物ですが、真夏の日差しに長時間当てると葉焼けを起こしてしまうおそれがあります。夏場は午後から屋内にしまうなどの配慮が必要です。また、寒さには弱いので冬は日当たりの良い室内に置きましょう。
サボテン
サボテンというと手がかからないイメージがあるのではないでしょうか?サボテンを育てるのは簡単ですが、育て方が少し特殊です。
日当たりと風通しの良い室外に置き、雨に当たらないようにしてください。また、室内で育てる場合も1日に3~4時間は陽に当てるようにしましょう。土が乾いたらたっぷり水をあげますが、冬など凍結の心配がある時期は水やり不要です。
観葉植物を元気に育てるポイント
せっかく迎え入れた観葉植物にはいつまでも元気で綺麗なままでいてほしいもの。そのためには自分が世話している植物がどんな環境で栽培されてきたものなのか、どういったことが苦手なのかを把握してあげることだと思います。愛情を持って大事に育ててあげましょう。
日当たり
植物には日光が好きなものと日陰を好むものとがあります。育てる植物がどのくらいの明るさを好むのかはしっかり把握しておきましょう。
部屋の明るさについては大きく以下の4つに分類されます。
- 日当たりの良い場所:カーテンがかかっておらず、直射日光が当たる場所。日光が大好きな植物が適しています。(例:ユッカ、セロームなど)
- 明るい日陰:直射日光は当たらないものの、カーテン越しに充分な光が当たる場所。室内で育てられる観葉植物の多くはこの環境を好みます。(例:サンスベリア、ガジュマルなど)
- 日陰:日光が当たらず、蛍光灯のみの灯りが頼りの場所。日陰に強い観葉植物であれば元気に育てることが可能です。(例:ライムポトス、モンテスラなど)
- 暗めの日陰白熱球の光だけが頼りの場所。日陰に充分強い植物でないと育成ができません。(例:シュロチク、テーブルヤシなど)
水やり
基本は土の表面が白っぽく乾いたらたっぷり与え、受け皿に水をためないことです。しかし植物によっては例外もありますので注意してください。
水は鉢底から水が流れてくるまであげます。この理由は根の隅々まで水を行き届かせるため、そして鉢全体に水を通して根が呼吸するための新鮮な空気を入れ替えるための2つです。
また、季節によっては水をあげない方がいい植物もありますので、不安な場合はホームセンターなどで確認してみましょう。
温度
観葉植物は一般的に10度を下回ると元気がなくなります。その理由は観葉植物はもともと熱帯地方に自生しているものが多く、15度以上で元気に育つものが多いからです。
10度を目安として室温がそれ以下になる場合は温かい部屋へ移動してあげましょう。
風通し
閉め切られた空気の流れのない場所では、どんなに明るい場所であっても植物は元気が無くなってしまいます。植物を置く部屋はこまめに換気をして空気の入れ替えをするようにしましょう。
肥料の与え方について
他に覚えておきたいのは肥料を与えるタイミングについて。肥料を与えるタイミングは「葉に元気がなく、茎が弱々しくなってきた時」と「花を咲かせたい時」です。
既にぐったりと弱ってしまった植物は根が痛んでいたり根詰まりを起こしている可能性があり、その状態で肥料を与えてしまうと肥料やけの原因となります。
また、植え替え直後も根に傷がついていますので肥料をあげるのは避けましょう。