厳しい暑さも過ぎ去り、なんとなくバテているように見えていた植物達も元気を取り戻してくる秋です。暑い日にはやる気が起きなかった庭仕事も涼しくなると俄然やる気が湧いてくるのではないでしょうか?
秋に綺麗な花を見せてくれる植物もたくさんありますが、秋は来年に向けて種まきを始めたり苗を植えたり準備の時期でもあります。秋に種を植えておくと、次の春頃、早いと冬には花を咲かせてくれます。
秋に植える花や植物をいくつかご紹介していきます。
秋に植えたい花(種や苗)
パンジー(ビオラ)
パンジーは10~5月までと長い期間花を咲かせます。色合いも様々で華やかなのでガーデニングの強い味方でもあります。種を植えるのに適しているのは8~9月、苗の場合は10~11月が適しています。
日当たりのいい場所が好きなので、秋の爽やかな太陽をたくさん浴びさせてあげましょう。同じパンジーでも色違いや品種違いを寄植えすると可愛らしい仕上がりになりますよ。管理もしやすいので初心者の方にもおすすめです。
パンジーの花言葉は「私を思って」です。色別の花言葉は「黄色:慎ましい幸せ」「白:温順(大人しく素直であること)」「紫:思慮深い」「オレンジ:天真爛漫」です。オレンジの明るい花言葉、それ以外の色の控えめな花言葉、どれもパンジーのイメージに合っていますね。
ノースポール
真っ白な花びらの中に鮮やかな黄色。そのコントラストに思わず目を引かれるノースポール。キク科の植物で寒さに強く育てやすいのも特徴です。
10~12月、または3~4月が苗植えに適しており、大体15~20度の温度で芽を出します。
ノースポールの花言葉は「誠実」「冬の足音」「お慕いしております」などです。真っ白な花びらの色から感じる誠実さ、寒い時期に花を咲かせることから付けられた花言葉はどれもピッタリです。贈り物にも良い花言葉なのではないでしょうか?
秋に植えたい花(球根)
チューリップ
春を連想させる花、チューリップ。誰もが知っているお馴染みの花ですね。チューリップは色や形など、5000種類を超える品種があると言われています。ひとくくりにしてしまうのではなく、自分の好きな種類をいくつか見つけて寄植えしてみるのも楽しいですね。
チューリップは球根から育てます。園芸店などで球根を購入する際はその状態にも気を配るようにしてください。表面にハリのある締まっ感じのものを選ぶと良いですね。逆に触ってみた時に柔らかい、グニャグニャしているというものは避けるようにしましょう。
球根の植え付けに適している時期は10~11月頃です。
チューリップの花言葉は「博愛」や「思いやり」です。この花言葉は、三人の騎士を思いやる美少女(「オランダのチューリップ物語」を参照)が起源だと言われています。
また、色によっても花言葉が異なり代表的なものを挙げると「赤:愛の告白」「白:失われた愛」「ピンク:誠実な愛」「紫:不滅の愛」「黄色:望みの無い恋」となります。
アネモネ
冬から春の間(2~5月)に花をつけるアネモネ。寂しくなりがちな冬の花壇を鮮やかに彩ってくれるようなインパクトのある花です。球根、種、苗のどれからでも育てることが出来ますが、一般的なのは球根です。
寒さに当ててやらないと蕾が出来ないので、屋外で育てましょう。
昭和の頃から 「紅花翁草」「花一華」「牡丹一華」などの和名でも親しまれてきたアネモネですが、草全体に毒を持っています。茎を切ったりした際に出る汁が肌に触れると皮膚炎などを引き起こすことがあります。扱う際には軍手をするなど気をつけましょう。
球根の植え付けに適している時期は10~11月以降、種をまく場合には9~10月頃に行います。
アネモネの花言葉は「見捨てられた」や「はかない恋」です。少し悲しい花言葉ですね。しかし、色によっては少し明るい花言葉もあります。「赤:君を愛す」「紫:あなたを信じて待つ」「ピンク:待望」「白:真実」「青:堅い誓い」です。
アネモネの花言葉には失恋や別れを連想させるものが多いですが、その根源はアネモネの悲しい伝説にあるとされています。興味のある方は調べてみてくださいね。
水仙
水仙は冬から春にかけて(2~4月)花を咲かせます。甘い香りがほのかに香ってくる可愛らしい植物ですが、葉っぱや球根には毒があります。野菜と間違えて食べてしまうと下痢や嘔吐を引き起こしてしまうのでは畑の近くには植えないといった配慮が必要です。
冬までに根をしっかりと張らせ、寒い時期を越せるように9~10月の間が植えるのに適しています。
水仙の花言葉は「自己愛」や「うぬぼれ」といった意味があります。これはナルキッソスの神話から来ています。色別の花言葉は「白:神秘的、尊敬」「黄色:もう一度愛して」です。
秋に植えたい植物
春に咲く宿根草(しゅっこんそう)は寒さに比較的強く、逆に暑さが苦手なものが多いです。秋に植えると失敗が少なく、春になると芽を出して開花してくれます。
ギボウシ
ギボウシは山の中や湿地などに自生する草です。日陰でも比較的育ちやすいので、日の当たりにくい庭などでもよく利用されます。
冬を越すための準備も特に必要ありませんが、土が凍ってしまうほど寒い場所は避けましょう。
ブルネラ
網目模様の葉が美しいブルネラ(ブルンネラ)。葉っぱだけでなく小さく可憐な花を咲かせてくれるのも楽しみの1つです。高温多湿に弱いので夏場は樹の下や軒下などの明るい日陰で育てるのがおすすめです。
まとめ
秋に植えることの出来る花や植物は種類が限られてきますが、探してみると様々な種類があることが分かります。次の春に備えて準備を進めておくのも良いですし、寒い時期に寂しくなりがちな庭を冬も楽しめる花で鮮やかに彩るのも良いですね。
ガーデニングの秋、満喫してみてはいかがでしょうか?