大人の趣味として根強い人気のある社交ダンス。華やかなイメージはあるけれど一体どんなことをするのか?何が魅力なのか?その実態は意外と知らないことだらけです。
社交ダンスを嗜んでいる方の年齢層は 60代~80代の方が多く、大人の趣味という印象があります。しかし、社交ダンスを楽しんでいる方々は誰もが生き生きとしています。「もういい歳だから・・」と始めるのを躊躇する必要は全くありません。
メリットの多い社交ダンスについて、詳しくご説明します。
社交ダンスの特徴
社交ダンスは単なる娯楽ではありません。スポーツであり、ショーであり。体を使うのでストレス解消につながる、心肺機能が強くなる、姿勢が良くなるなど・・様々な健康効果が期待できるのです。優雅に見える社交ダンスですが、実際にやってみるとそのハードさに驚く方も多いよう。しかし、誰かと一緒に踊ることが運動の辛さを感じさせないくらいに楽しいという意見も。その奥深さにとことんハマっていく方が続出です。
社交ダンスは英語でボールルームダンス と言い、舞踏室にてペアで踊るダンスのことを言います。
社交ダンスは大会なども開催されており「競技」としてのイメージも強いかもしれません。しかしクルーズ旅や海外でのパーティーなど、機会は少ないかもしれませんが実践として社交ダンスを行う機会もあります。
そんな時に社交ダンスを習っているとその経験が大きく助けてくれるはず。単なる趣味としての範疇にとどまらず、教養としても役立つのが社交ダンスです。
目標に向けて努力
社交ダンスは「ただリズムに乗って楽しく踊る」だけのものではありません。まずはステップを覚え、更には美しく踊れるようにとなるとグンとハードルが上がります。
しかし、その高いハードルを超えていくのは達成感もありとても楽しいものです。競技会なども多く開催されていますので、それを目標として取り組んでいる方も多いです。
当然、社交ダンスは1人で出来るものではありません。パートナーと共に目標を持って取り組む事ができる。これも社交ダンスの魅力の一つですね。
社交ダンスの種類
一口に社交ダンスと言っても、実は細かく種類が分かれています。大きくはスタンダード部門とラテンアメリカン部門の2種。そしてさらに、そこから音楽やステップによって5種目ずつに分類されます。つまり全10種類に分けられる社交ダンス。
それぞれの特徴を簡単にご説明していきます。
スタンダード
社交ダンスのレッスンを始めて最初に挑戦することの多いスタンダード。社交ダンスの基本となる部門です。ペア(カップル)がホールドした状態で移動する踊りで、モダンとも呼ばれます。
スタンダード部門では男性は燕尾服、女性はロングドレスといった正装で踊ります。
また、メイクはラテンアメリカンよりも薄めになります。
ワルツ
スローワルツとも言われ3拍子のゆったりとした音楽、リズムに合わせて踊ります。大きく優雅に回転しながら踊るのが特徴で、大きな揺れと上下運動をする様子はとても見応えがあります。
タンゴ
曲もダンスもスピード感が特徴のタンゴ。 スタッカートの効いた 2/4拍子の音楽に合わせて、踊りもシャープに歯切れよく踊ります。情熱的な踊りは見ていても迫力が抜群です。
ワルツとは違い、揺れや上下運動は加えません。フラットに踊ることでタンゴのきれの良さとスピード感を表現します。
スローフォックストロット
ゆっくりとした4拍子の音楽にのって踊るスローフォックストロット。ゆっくりとした柔らかい動きで、途切れず流れるように踊ります。柔軟な膝使いとやわらかい足首の動きが必要とされ、さらにゆったりとした動きで誤魔化しがきかないということで難易度が高いと感じる人も多いようです。
クイックステップ
テンポの早い4拍子の音楽にのって踊るクイックステップ。軽快にスピーディに、飛んだり跳ねたりしながら踊る陽気なダンスです。。
映画「Shall weダンス?」の中で使用されている曲 Shall We Danceはクイックステップです。スピーディな動きとともに、当然優雅さも要求され、ペアの高いコンビネーションが要求される難易度の高いダンスと言えます。
ヴェニーズワルツ
早い3拍子のワルツの曲に合わせて踊ります。ワルツとの違いはテンポ。速いテンポのワルツで踊るのがヴェニーズワルツです。ダンスの中でも最も歴史の古いダンスになります。
ラテンアメリカン
ラテンと略されることも多いラテンアメリカン。リズミカルな音楽に合わせて、ペア(カップル)は向かい合ってホールドしたり、離れたりとポジションを様々に変化させながら踊ります。
ラテンアメリカン部門では男性はラテンシャツやプルオーバースタイル、女性はミニスカートや体の露出の多い服など個性的な衣装で踊ります。
また、メイクもスタンダートに比べると濃い目であったり個性的である場合が多いです。
ルンバ
恋人同士の愛情表現とされるルンバ。少しゆっくりめの4拍子の音楽にのって、男女間の愛の葛藤や恋の駆け引きを表現します。
通常、他のダンスでは「1.2.3.4」とカウントを取るところを、ルンバは「2.3.4.1」とカウントします。これはステップを2歩目から始めるため。
やわらかい腰の動き、しなやかな手の動きやポーズが情熱的なダンスです。
チャチャチャ
テンポの良い4拍子の音楽にのって、陽気に歯切れよく踊るのがチャチャチャです。先程のルンバが恋人同士のダンスとされているのに対してこちらはボーイフレンドとガールフレンドのダンスと言われます。
ルンバ同様、動き始めは2拍目から。「2.3.4&1」とカウントします。
サンバ
サンバというとまず思い浮かぶのがリオのカーニバルで有名な南米のサンバ なのではないでしょうか?社交ダンスのサンバは、この南米のサンバがヨーロッパに渡り競技風にアレンジされたダンスです。
流れるように動き続ける情熱的な踊りと、サンバ特有の「バウンスアクション」という弾むような動きが特徴です。
ルンバやチャチャチャは、ほぼ移動せずその場で踊ります。対してサンバは、フロアを反時計回りに移動しながら踊ります。
パソドブレ
スペインの闘牛の勇敢な姿とフラメンコをイメージに作られたダンスです。
男性は闘牛士(マタドール)、女性は、闘牛士が持つケープや牛を表現しながら踊ります。女性を主役に構成されるラテンアメリカンの他のダンスに対してパソドブレだけは男性が主役であるという特徴があります。
ジャイブ
かなりのアップテンポな4拍子の音楽で軽快にすばやく踊るジャイブ
運動量がとても多い踊りで、競技会でも踊られることの少ないダンスです。
パーティーダンス
ここまで紹介した10種のダンス以外にもブルースやマンボ、スクエア・ルンバやジルバと呼ばれるダンスがあります。これらはパーティダンスと呼ばれる、正規の競技ダンスではありません。
しかし社交ダンスの基礎が楽しく学べるとあって、パーティーダンスを最初のレッスンに取り入れる教室も最近では増えてきているようです。
まとめ
なんとなく敷居が高いように感じてしまう社交ダンスですが、学校で習うものではないので誰もが初心者と条件は同じです。
まずは楽しんで踊ることが大切。社交ダンスによって交流の幅が広がったり、生きがいを見つけることが出来たという方も多いです。
もし興味がありましたら近所のダンス教室へ問い合わせてみるのはいかがでしょうか?