文鳥はペットとしても人気があるので、飼ってみたいと考える方も多いかもしれません。可愛らしい鳴き声や、人に慣れて手乗りになってくれる場合もあり、とても魅力いっぱいの文鳥。
「犬や猫を飼うのはちょっとハードルが高い」と感じている人にも飼いやすいのではないでしょうか?
しかし、実際に飼おうと思うとどんなことに気をつけなければいけないの?実際のところ人になつくことは多いの?など疑問が出てくることかと思います。
そこで、文鳥を飼う場合の基本や注意点をご紹介します。
文鳥とはどんな鳥?
文鳥はインドネシア原産の鳥です。英語では「
Java Sparrow (ジャワの雀)」なんて呼ばれており、雀のようにどこにでも居る身近な野鳥として親しまれています。
日本に入ってきたのは江戸時代からと歴史のある鳥。元は観賞用としてとても高価に取引されていましたが、繁殖が行われるようになり、数が増えるとペットとして身近になっていきました。
文鳥の種類
一口に文鳥と言ってもその中には数多くの種類があります。ここでは代表的な5種類を紹介します。
ノーマル文鳥(並文鳥)
文鳥と言えば、この並文鳥を思い浮かべる方も多いはず。野生の文鳥と、野生と同じ模様をしている文鳥のことを指します。
赤いクチバシと真っ白なほっぺが美しい並文鳥。胸からお腹にかけて灰色~淡い褐色のグラデーションも人気の秘訣なのではないでしょうか。
価格は1500円~2000円程度と文鳥の中でも求めやすい値段になっています。
桜文鳥
並文鳥とよく似た外観をしている桜文鳥。白い模様のような羽毛が混ざっているのが特徴です。模様は個性がよく出るので「お気に入りの子」が見つかると愛情も注げることかと思います。
桜文鳥の名前の由来は白いまだら模様がまるで「桜の花びら」のようであることから付けられました。
並文鳥はあごの下が真っ黒、桜文鳥は顎の下に白い羽毛が混ざっていると見分けがつくでしょう。
価格は2000円~3500円前後とこちらも求めやすい値段です。
白文鳥
真っ白な文鳥を白文鳥と呼びます。全身を覆う白い羽毛が見事で人気があります。
2500円~3500円前後 の価格で、桜文鳥と同じくらいの値段で迎えることが出来ます。
シナモン文鳥
並文鳥に似た模様をしていますが、全体的に茶色っぽい色をしているのが特徴的なシナモン文鳥。この茶色は黒色を作り出す「メラニン色素」を持たないことから現れる色です。
色素が無いので目も赤いのが特徴。赤目のため、長時間日光を浴びると白内障になってしまうリスクが高まります。
長時間の太陽の光に晒すのは避けましょう。
5000円~6000円程度の価格で売られており、並文鳥などと比較すると少し高いです。しかし、絶妙なシナモン色が魅力的だと感じる人も多く根強い人気があります。
シルバー文鳥
こちらもシナモン文鳥と同じく、並文鳥の色素が薄くなったことで銀色の羽毛となったシルバー文鳥。
その色味は個体差が大きく、薄い色から濃い色合いまで幅が大きいです。そのため、色の濃い個体をダークシルバー、薄い個体をライトシルバーと呼んで区別することもあります。
シナモン文鳥と同じく、日光に長時間当たると白内障のリスクが高まるので日光浴は短めにしましょう。
価格は5000円~10000円程度とやや高め。しかしシナモン文鳥と同じくこちらも絶妙な色合いに人気があります。
文鳥の性格
文鳥の性格は活発で明るいと言われています。可愛らしい鳴き声を出しながら甘えて手に乗ってくる子が居たりするのもこの性格ゆえ。
その反面で縄張り意識が強いので、人見知りが激しく繊細な子も居ます。
一度懐いてくれるととても一途に愛してくれるので「大事なパートナー」として強固な信頼関係を築くことが出来るでしょう。
注意するべきこと
文鳥を飼う上で、注意しなければいけないことが2つあります。
まず1つ目はペン先などの尖ったものを向けないことです。
ペン先など尖ったものは文鳥にとってクチバシのようなもの。突然クチバシを向けられると「威嚇された」と勘違いして信頼関係が崩れてしまうこともあります。
ペン先だけでなく、指先を向けるのも同様で避けるべきでしょう。
また、何かを噛んでいるのを止めさせたいといった場合に「声を荒げてしかる」ことや「体罰」は絶対にしないようにしましょう。
攻撃されたと文鳥が感じてしまうと警戒心や恐怖心を覚えてしまい、
どんなに慣れていたとしても 離れていってしまいます。
文鳥の特徴
文鳥の大きさ・鳴き声
文鳥は体長14cm前後。重さは25g程度の小鳥です。
体の大きさも鳴き声もあまり大きくないのでマンションなどの集合住宅でも飼いやすいのが特徴です。
体温が高い
小鳥は寒さに弱いと言われていますが、その理由は体温が高いことから来ています。
文鳥の体温は42度前後あり、この体温が少しでも下がると体の機能が鈍ってしまいます。最初に述べた通り、文鳥はインドネシア原産の鳥。
熱帯地方に住む鳥なので寒さにはとても弱いです。冬場は室内を暖かく保ってあげましょう。
水浴びが好き
文鳥はとにかく水浴びが大好きです。しょっちゅう水浴びをしている文鳥はほぼ無臭で、羽毛も清潔でつやつやしています。
また、文鳥は水浴びで体調を整えているとも言われています。水浴びが出来ず、羽の汚れをそのままにしておくと下痢や病気の原因にもなります。
ケージの中には常に綺麗で新鮮な水を用意してあげて、いつでも水浴びができるように環境を整えてあげましょう。
魅力いっぱいの文鳥
ペットを飼いたいけれど犬や猫はお世話が大変そうで自信が無いという方も、文鳥を検討してみてはいかがでしょうか?
お散歩が必要なく、ご近所に聞こえるような鳴き声も無いので比較的飼いやすいペットだと言えます。
もちろん文鳥を迎え入れる前に鳥かごや餌などを準備しておく必要があります。責任を持って愛情をたっぷり注いであげれば、文鳥はきっと応えてくれるはず。
手乗り文鳥になってくれたらこんなに嬉しいことはないですよね。
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