だんだんと暖かくなってきて新しいことに挑戦してみよう!という気持ちにさせてくれる春。その一方でなんだか疲れやすい、常にだるくて眠い。小さなことに気分が落ち込んでしまうといった症状が出やすいという方も多いのではないでしょうか?
実はその症状は「春バテ」と呼ばれるものかもしれません。夏バテではなくて春バテ?と疑問に思う方もらっしゃるかもしれません。
春バテとは季節の変わり目の急激な温度変化や環境の変化によるストレスなどによっ自律神経が乱れてしまい、その結果として気持ちが不安定になったり体の重さを感じたりといった不調が現れてきます。
春バテの具体的な症状
自律神経が乱れることによる心身の不調は多岐にわたるので一概には言えませんが、具体的な症状としては次のようなものが挙げられます。
- 風邪を引きやすくなる(免疫力の低下)
- 疲れやすくなる
- 肩こりや腰痛がひどくなる
- 胃腸の動きが弱まる
- 集中力が続かない
- 常に気分が沈みがち
- すぐにイライラしてしまう
- 手足が冷たく感じる(冷え性の悪化)
- めまいや耳鳴りがする
- しっかり寝ても疲れが取れない
- 寝付きが悪い
リフレッシュしようとしても気持ちが晴れない、休んでも疲れが抜けないといった場合には春バテを疑ってみてもいいかもしれませんね。新しい環境に慣れるために心身に大きな負担がかかりがちな春ですが、しっかりと自分の身体の声に耳を傾けてみることも大切です。
春バテを解消するには
春バテを解消するためには自律神経をしっかりと整えてあげることが何よりも大切です。日常生活の中で少しだけ意識してみてください。
質のいい睡眠を取れるよう心がける
眠る前にスマートフォンを触る習慣は無いでしょうか?眠る前にテレビやスマートフォンの画面を見る習慣があると光の刺激を受けてしまい睡眠の質も下がってしまいます。眠る時間の2時間前くらいからは控えるようにしましょう。
また目元を温める・リラックス効果のあるハーブティーを飲む・温めのお風呂で体の芯までしっかりと温まるといったこともいい睡眠を取るのに効果的です。眠る前の習慣にぜひ取り入れてみてください。
1日3食の食事をきちんと摂る
朝は忙しくて食事を摂る時間が無い、夕飯はお酒をたくさん飲むなど食事習慣は乱れていませんか?食事を規則的に摂ることができないと自律神経を整えるのに必要な栄養が不足してしまいます。
また食事をよく噛んで食べることにより内臓脂肪が燃焼されたり、体温が上がります。するとアドレナリンなどの分泌が抑制されてリラックスした状態になります。
忙しい毎日に小休止を入れるように、食事の時間をきちんと確保することは心の余裕にも繋がります。
栄養バランスに気を配る
春バテを解消するには必要な栄養素をしっかりと摂り、体の中から整えていくことが必須です。
特に意識して摂りたい栄養素はカルシウム、ビタミン、トリプトファン、マグネシウムです。それぞれ詳しくご紹介します。
カルシウム
カルシウムにはイライラを予防する効果があります。牛乳やチーズなどの乳製品や小魚、小松菜などの野菜に多く含まれます。
ビタミン
ビタミンには免疫力の向上・疲労回復効果や自律神経を整えるといった働きがあります。具体的にはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンEを意識して摂るようにできるようにしましょう。
豚肉、果物類、魚などにはビタミンが多く含まれていますので献立の中に取り入れてみてください。
トリプトファン
トリプトファンには幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す効果があります。セロトニンが分泌されることは心の安定にも繋がります。
豆腐・納豆・おからといった大豆製品、バナナや卵に多く含まれます。
マグネシウム
マグネシウムには脳や神経の興奮を鎮めて精神を安定させる効果があります。大豆やひじき・ワカメといった海藻類、カツオやさつま芋などにも多く含まれています。
体を冷やさない
春になり外が暖かくなってくると、つい薄着をしてしまいたくなりますね。暖かくなっているとは言え、まだまだ寒暖差の大きい時期です。体温調節の出来る上着を着るなど必要以上に体を冷やさないように注意しましょう。
夜はシャワーだけでなく湯船に浸かりしっかりと体を温める、首や足を冷やさない、適度な運動をして体を温めることも大切です。
健康に春を過ごすために
暖かくなり、新しいことを始めようと肩に力が入りがちな春。体の健康に気を配れるように気持ちに余裕はいつでも持っておきたいものです。
春バテ知らずの健康な生活を送りましょう!