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日本経済、好循環の「転換点」に=25年末の金利0.25%予想―フィッチ担当者



【ニューヨーク時事】格付け大手フィッチ・レーティングスのソブリン債格付け責任者のジェームズ・マコーマック氏は29日までに時事通信の取材に応じ、日本経済は賃上げと適度なインフレの好循環が続く「転換点を迎えた可能性が高い」と分析した。日銀は「かなり緩やかに利上げを進める」と見込み、政策金利は2025年末に0.25%に達すると予想した。

日銀は今月、景気刺激を目指して長年続けてきたマイナス金利政策を解除した。マコーマック氏は「賃金の増加が個人消費を支えるはずだ」と指摘。また「家計や企業の資産は十分で、金融政策修正による影響を吸収できる」として、国内総生産(GDP)成長率は24年が0.6%、25年は0.7%と小幅に伸びていくと推計した。

一方、物価上昇率は24年末に前年末比2.3%、25年末に2.0%と、やや鈍化すると予測。ただ、賃上げを背景に「インフレは持続する」と述べ、日本に定着したとの見方を示した。

日本国債の格付けは当面、上から6番目の「A」で維持する考えを示唆した。指標とする債務残高の対GDP比は現状の240%程度から25年末に225%へ低下すると予想したものの、格付けの引き上げを検討するには「将来的に継続して下がっていくことを確かめる必要がある」と強調。財政赤字解消に向けた具体的な取り組みなども求められると説明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕フィッチ・レーティングスのジェームズ・マコーマック氏=2023年7月、米ニューヨーク

2024年03月29日 21時01分


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