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車体整備の透明化に指針=画像保存、顧客に説明―ビッグモーター不正・国交省



中古車販売大手ビッグモーターによる保険金不正請求問題で、国土交通省は29日、自動車整備を巡る不正の再発防止策に向けたガイドラインを策定した。整備業者に作業前後の画像保存や顧客への適切な説明などを求める内容で、消費者に対する透明性を確保し、業界の信頼回復を図る。

国交省は29日、道路運送車両法に基づいてビッグモーター本社や全国130の整備工場に対して昨年7月から実施してきた監査・聴取結果を公表。ほぼすべての工場で点検や整備料金の過剰請求、不正車検などが確認され、2月までに計114工場が整備事業の停止といった行政処分の対象となり、自動車検査員計46人が解任を命じられた。行政処分や指導の対象とならなかったのは5工場のみだった。

本社側でも、板金部門が車体の損傷を捏造(ねつぞう)した写真撮影を指示したり、降格人事を頻発したりするなど、10項目の問題点が確認された。同省は一連の不正の背景要因として指摘した。

新たなガイドラインでは、板金や塗装などで車体を整備する際、作業前後の各段階で該当部位が特定できる画像を撮影。具体的な作業内容や手法もデータで記録することを求めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕ビッグモーターの店舗=さいたま市緑区

2024年03月29日 14時43分


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