中印首脳が会談へ=5年ぶり、関係修復図る



【ニューデリー時事】インド外務省は22日、モディ首相と中国の習近平国家主席がロシア中部カザンで23日に会談すると明らかにした。両首脳の正式な会談は2019年以来5年ぶり。国境問題で冷え込んだ関係の修復を目指す。

両首脳は、新興国グループ「BRICS」首脳会議出席のためカザンに滞在している。20年にインド北部の係争地で死者を伴う中印両軍間の衝突が起きたことで、これまでは首脳会談を行う環境が整っていなかった。

記者会見したミスリ外務次官は、事実上の中印国境に当たる実効支配線付近での軍による巡視について、衝突以前の状態に戻す方針で中国側と21日に合意したと述べた。インドとしては、懸案で一致点を見いだすことで緊張緩和を図った形だ。

中国外務省の報道官も22日、インド側と「解決策で合意した」と明らかにしていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席(左)とインドのモディ首相=2019年10月、印南部チェンナイ近郊(同国政府提供)(AFP時事)

2024年10月23日 08時10分


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