「脱炭素電源」周辺に産業集積=GXで国家戦略案―政府



政府は26日、脱炭素社会の構築に向けた施策を検討する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」を首相官邸で開いた。太陽光といった再生可能エネルギーや原発など、「脱炭素電源」が豊富な地域に成長産業の集積を進める方針を盛り込んだ国家戦略「GX2040ビジョン」の案をまとめた。企業に脱炭素電源の利用を促す支援措置を今後検討し、国内の脱炭素と経済成長の実現につなげる。

会議に出席した石破茂首相は「ビジョンを基に官民でGXを加速させるための投資を拡大させていきたい」と述べた。

ビジョン案は2023年7月に策定した国の脱炭素戦略「GX推進戦略」を改定したもので、40年に目指す産業構造や企業立地などの政策に関する方向性を明記。意見を公募した上で年度内の閣議決定を目指す。

新たな産業用地と脱炭素電源の整備を進め、企業の投資を呼び込む。支援対象は人工知能(AI)などのデジタル技術を活用する企業で、海外勢も含める。支援内容は、電気料金の軽減や設備投資補助などを念頭に今後具体策を検討する。

【時事通信社】 〔写真説明〕GX実行会議に臨む石破茂首相(左から2人目)=26日午後、首相官邸

2024年12月27日 07時57分


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