石破茂首相は24日の衆院本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。「令和の日本列島改造」と位置付ける地方創生の実現に向けた5本柱を示し、「日本の活力を取り戻す」と表明。自民党派閥裏金事件を踏まえ、法制度を含め政党・政治団体の在り方を与野党の枠を超えて議論するよう提唱した。2026年度中の防災庁設置に向けて準備を加速する考えを訴えた。
目指す国家像として「楽しい日本」を挙げ、「多様な価値観を持つ一人一人が自己実現を図っていける。そうした活力ある国家」と説明した。
列島改造の5本柱として(1)若者・女性に選ばれる地方(2)産官学の地方移転(3)地方イノベーション創生構想―などを掲げた。具体的には男女間の賃金格差是正、地方公務員の兼業・副業の弾力化、防災庁など政府機関の地方移転を進める考えを示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕衆院本会議で施政方針演説をする石破茂首相=24日午後、国会内
〔写真説明〕衆院本会議で施政方針演説に臨む石破茂首相(中央)=24日午後、国会内
2025年01月24日 19時00分