米イラン、12日に高官協議=核開発制限、トランプ氏「成功を」



【ワシントン時事】トランプ米大統領は7日、米国とイラン両政府が高官級協議を12日に行うと発表した。イランが進めている核開発を制限するのが狙いで、2国間で続く敵対関係の改善につながるかが焦点となりそうだ。

イランのアラグチ外相も、トランプ氏の発言を受けてX(旧ツイッター)で、12日にオマーンで米国と高官級協議を行うと認めた。だが、イランとの「直接協議」を表明したトランプ氏に対し、アラグチ氏は第三国が仲介する「間接協議」だと指摘。協議の形式を巡り、双方の主張が食い違っている。

イランのメディアは、アラグチ氏とウィトコフ米中東担当特使がそれぞれの交渉団を率いる見通しだと伝えた。

トランプ氏は1期目の2018年、イランとの核合意から一方的に離脱。バイデン前政権は合意再建を目指し、イランとの間接協議を進めたが頓挫した。米イランの直接協議が実現した場合、18年の核合意離脱後、初めてとなる。

トランプ氏は7日、イスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談。この場でイランと協議する方針を発表し、「成功を望んでおり、成功すればイランにとって最大の利益になる」と主張した。ただ、交渉次第では「大きな危険に見舞われる」とイランに警告し、圧力を強化する可能性も示唆した。

【時事通信社】 〔写真説明〕7日、ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相(EPA時事)

2025年04月09日 12時34分


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