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中国主席、20日に初訪朝へ=正恩氏と会談、米けん制も



【北京時事】中国の習近平国家主席は20日、北朝鮮を公式訪問する。2日間の滞在中、金正恩朝鮮労働党委員長と会談し、10月に国交樹立70年を迎える中朝の伝統的友好関係を内外にアピールする。習氏は28日に大阪で開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせてトランプ米大統領と会談する予定。正恩氏の生の声を伝えて「後ろ盾」としての存在感を示すと同時に、こう着状態に陥っている米朝対話の再開を促すとみられる。

習氏の訪朝は2013年の主席就任後初めて。習氏は正恩氏との会談で、北朝鮮が主張する「段階的な非核化」にのっとり、完全非核化の前段階から対北朝鮮経済制裁の緩和を米国に求めていく方針で改めて足並みをそろえる見込み。中国独自の経済支援策も提示する可能性がある。

習氏は19日付の朝鮮労働党機関紙・労働新聞に寄稿し、「地域の恒久的な安定を実現する遠大な計画を一緒に作成する用意がある」と強調した。

一方、習氏は18日のトランプ氏との電話会談で、「米中は協力すれば共に利益があり、戦えば共に傷つく」と訴えた。中国は、再選出馬を表明した20年の米大統領選を控え、対中強硬姿勢を強めながら貿易協議で中国から実利を引き出す構えを見せるトランプ氏を警戒。習氏は、正恩氏との密接な関係を対米けん制の材料として利用したい考えとみられる。

中国主席の訪朝は05年10月の胡錦濤氏以来14年ぶり。18年3月の正恩氏の初訪中以降、北朝鮮の核・ミサイル開発を受けて冷え込んでいた中朝関係は急速に改善したが、両首脳が初会談で合意していた「トップの相互訪問」に基づく習氏の初訪朝はずれ込んでいた。

【時事通信社】 〔写真説明〕北京で握手する中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=1月8日撮影、朝鮮中央通信提供(AFP時事)

2019年06月19日 20時03分


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