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動機や役割焦点=元医師、29日初公判―ALS患者嘱託殺人・京都地裁



難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の依頼を受け、医師2人が患者を殺害したとされる事件で、嘱託殺人罪などの罪に問われた元医師山本直樹被告(45)の初公判が29日、京都地裁である。同被告と共謀したとされる医師はネット上に安楽死に肯定的な内容の投稿をしたとみられており、一連の公判では動機やそれぞれの役割が焦点となる見通し。

起訴状によると、山本被告は2019年11月、医師大久保愉一被告(45)と共謀し、ALS患者の女性=当時(51)=の依頼を受け、京都市中京区の患者の自宅マンションに出向いて薬物を投与し、急性薬物中毒により死亡させたとされる。

京都府警は20年7月に2人を逮捕。捜査段階の調べでは、2人は大学時代からの知り合いで、患者女性と直接の面識はなく、SNSでやりとりをしていた。女性宅には常時ヘルパーがいたが、2人は知人を装って中に入り、10分程度で部屋を出たとされる。女性の体内からは鎮静作用のある「バルビツール酸系」の薬物を検出。事件直前には、女性から山本被告の口座に計130万円が振り込まれていた。

大久保被告のものとみられるブログには、病気で生きるのが苦痛と感じる患者について「注射してあげて、楽になってもらったらいい」などと安楽死を肯定する内容が記されていた。

山本被告と大久保被告の公判は分離され、大久保被告の初公判のめどは立っていない。山本被告は11年3月に母親や大久保被告と共謀して父親を殺害したとして、殺人罪でも起訴。この事件の公判は先行して行われ、京都地裁は今年2月、懲役13年を言い渡し、被告側が控訴している。

山本被告は事件後、医師国家試験の受験資格を満たしていなかったとして、医師免許を取り消された。

【時事通信社】 〔写真説明〕京都地裁=京都市中京区

2023年05月28日 14時43分


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