欧州中銀、2会合ぶり利上げへ=インフレ再燃を警戒―9、10日に理事会



【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は9、10両日、ドイツ・ベルリンで定例理事会を開き、金融政策を協議する。米イランの戦闘再開で中東情勢の先行きが不透明となる中、エネルギー価格の高止まりによるインフレへの警戒感が再浮上。今年6月以来、2会合ぶりの利上げに踏み切るとの見方が強まっている。

理事会では、ECBの主要政策金利である中銀預入金利を0.25%引き上げ、2.50%とすることが見込まれている。8月のユーロ圏消費者物価指数は3.3%となり、伸びが拡大。ホルムズ海峡の混乱が続いていることがエネルギー価格を押し上げた。

ECBは6月に約2年9カ月ぶりとなる利上げを決定。この直後に米イランが戦闘終結に向けた協議を進め、いったん急落した原油価格は、攻撃の応酬により再び上昇基調となっている。

シュナーベル専任理事は、8月下旬の米ブルームバーグ通信のインタビューで「中期的にインフレ率が目標に戻る可能性は低く、追加の引き締めが必要になるだろう」と述べた。

7月の理事会では金利を据え置いたものの、8月28日に公表された議事要旨では、インフレ再燃への警戒感から早めに手を打つ必要があるとの指摘が出ていたことが明らかになった。「さらなる利上げが必要になる可能性が高い」として、早ければ9月にも追加利上げを行う必要があることが意識されていたとみられる。

欧州経済は現時点で堅調さが続く。8月の景気指標はいずれも底堅さを維持しており、特にドイツでは人工知能(AI)や防衛関連の需要が下支えしている。このため、市場ではECBが「インフレリスクに備えて利上げする」との見方が大勢だ。

〔写真説明〕欧州中央銀行(ECB)=ドイツ・フランクフルト(EPA時事)

2026年09月07日 09時31分


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