
鈴木憲和農林水産相は7日、8月下旬に北陸地方を襲った豪雨で被害を受けた石川、福井、富山各県の農業現場を視察した。石川県羽咋市では川の決壊で冠水した邑知潟周辺の農地を視察。終了後、記者団に「(生産者の)営農再開への思いに少しでも応えていきたい」と語った。
羽咋市周辺では農地を含む290ヘクタールで冠水が続く。水田に土砂が堆積している可能性があり、生産への影響が懸念される。山野之義知事は鈴木氏に「来年春には再び田植えができる環境を整えることが大事だ」と訴え、支援を求めた。
福井県ではコメなどを生産する田中農園(坂井市)を訪れ、田中勇樹社長から被災状況の説明を受けた。同席した坂井市の池田禎孝市長は「コメの価格が下がっている状況とダブルパンチになる」と述べ、農業への打撃の大きさを強調した。
福井県によると、水稲農地は7市町で計240ヘクタールの冠水や土砂流入被害が確認されている。県のJA系団体を束ねるJA福井県五連の宮田幸一会長は、水没した農機具の買い替えへの支援を要請。鈴木氏は「再取得に向けて支援していきたい」と話した。
鈴木氏は富山県氷見市も訪れ、果樹や水利施設の被害状況を視察した。
〔写真説明〕8月下旬の豪雨で冠水した邑知潟周辺の農地を視察する鈴木憲和農林水産相(左から3人目)=7日、石川県羽咋市
〔写真説明〕豪雨で水に漬かった邑知潟周辺農地の稲=7日、石川県羽咋市
〔写真説明〕田中農園の田中勇樹社長(中央)から豪雨による農地の被災状況を聞く鈴木憲和農林水産相(右から2人目)=7日午後、福井県坂井市
2026年09月07日 19時44分