【イスタンブール時事】レバノンの首都ベイルートの中心部で10日、イスラエル軍による空爆があり、レバノン保健省によると22人が死亡、117人が負傷した。ロイター通信は、イスラム教シーア派組織ヒズボラの主要幹部が標的だったが殺害は未遂に終わったと伝えた。
レバノンに地上侵攻したイスラエル軍は、ベイルートやレバノンの南部、東部でヒズボラの支持基盤が厚い地域を中心に空爆を繰り返している。ただ、首都中心部での空爆は異例だ。
一方、米ネットメディア「アクシオス」によると、イスラエル政府は10日、治安閣議を開き、イスラエルへ弾道ミサイル攻撃を加えたイランへの報復措置などを議論した。
アクシオスは複数の当局者の話として、9日に行われたバイデン米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相の電話会談で、対イラン報復の対象や規模などを巡り「溝が狭まった」と報道。だが、イスラエル側は依然として米国の要望を上回る大胆な攻撃を計画しているという。
〔写真説明〕イスラエル軍の空爆を受け損壊した建物=10日、レバノンの首都ベイルート(ロイター時事)
2024年10月11日 12時43分