【ワシントン時事】米民主党のオバマ元大統領(63)は10日、大統領選の激戦州東部ペンシルベニア州ピッツバーグで、ハリス副大統領(59)の応援演説を行った。男性に共和党のトランプ前大統領(78)支持の傾向が強いことを念頭に、「真の強さとは人をおとしめることではなく、助けを必要とする人を支えることだ」と強調。「真の強さを知り、正しいことを行える」ハリス氏への投票を呼び掛けた。
オバマ氏の応援入りは初めて。米メディアによると、演説に先立ち民主党選挙事務所を訪れ「私が立候補した時ほどの熱気がない。黒人男性で顕著なようだ」と危機感を表明した。
さらに「女性を大統領にすることに違和感があるのか」と発言。「選択肢がこれほど明確な選挙で、まさか棄権するつもりか」と述べ、票の掘り起こしにさらに力を入れるよう運動員らに檄(げき)を飛ばした。
投開票まで残り1カ月を切る中、情勢は一進一退。ハリス氏の陣営は終盤戦の課題として、若者や有色人種の投票率向上を掲げており、今も国民的人気を誇るオバマ氏の投入でてこ入れを図る。
〔写真説明〕10日、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで、ハリス副大統領の応援演説をするオバマ元大統領(AFP時事)
2024年10月11日 16時17分