イラン、ＮＰＴ脱退を警告＝核合意の安保理通知で

【カイロ時事】イラン国営メディアによると、ザリフ外相は２０日、核合意当事国の英国、フランス、ドイツの３カ国が発動した「紛争解決手続き」が国連安保理に通知された場合、核拡散防止条約（ＮＰＴ）から脱退すると警告した。イランがウラン濃縮の制限撤廃を表明して合意存続が危ぶまれる中、対イラン強硬姿勢に傾く欧州をけん制し、譲歩を引き出す狙いとみられる。

紛争解決手続きは、いずれかの当事国によって合意違反があると判断された場合に発動可能。当事国の外相級協議などが不調に終われば安保理に通知され、合意前に科されていた国連のイラン制裁復活の可否を決める。英仏独は１４日、「他に選択肢がない」として同手続き発動を発表した。

2020年01月20日 20時39分

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