厚労省係長の男に有罪=部下にストーカー「身勝手で悪質」―東京地裁



部下の20代女性に付きまとい行為を繰り返し、無断で自宅に侵入したとして、ストーカー規制法違反罪などに問われた厚生労働省係長の高林孝吏被告(39)の判決が30日、東京地裁であった。井戸俊一裁判官は「一方的な思いに基づく身勝手な犯行」と述べ、拘禁刑2年、執行猶予5年(求刑拘禁刑2年)を言い渡した。

井戸裁判官は、高林被告が女性に好意を抱き、職務と無関係なメッセージを送り続けたり、女性の姿や私物を盗撮したりしたと指摘。拒絶されてもやりとりの継続を求めた上、職場から指導を受けても自宅に押し掛けるなどし、「女性の私生活の安心・安全を脅かし、悪質だ」と述べた。

検察側はこれまでの公判で「被告は上司で、返信せざるを得ない状況が約1年間続いた。職場のロッカーを開けられ、堂々とプライベートに踏み込まれる恐怖を感じた」などとする女性の意見陳述書を読み上げた。

一方、弁護側は「素直に認め、反省している」とし、罰金刑が相当と主張。高林被告は女性宅への侵入について、「好奇心が抑えられなかった」と述べていた。

高林被告は起訴休職中だったが、厚労省は判決後、30日付で懲戒免職とした。同省は「再発防止に向けた対策を検討・実施し、信頼回復に全力で取り組む」とコメントした。

判決によると、高林被告は昨年12月、女性に6回にわたりメッセージを送信。今年3月には不正に複製した合鍵で侵入し、下着などを盗んだ。

〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区(EPA時事)

2026年06月30日 15時04分


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