
午前2時、日本サッカー協会(JFA)の文化創造拠点「blue―ing!」(東京都文京区)のパブリックビューイング(PV)会場には約200人が集まり、死闘を見守った。惜敗するとしばらく沈黙に包まれたが、その後は健闘をたたえる力強い拍手や「よく頑張った!」とねぎらう声が湧き起こった。
「日本・必勝」の鉢巻きを夫婦で身に着け観戦した世田谷区の会社員白方統人さん(42)は「世界の強豪と渡り合った経験を糧に次のW杯で優勝を」とエールを送った。千葉県流山市の会社員小泉博則さん(41)は「これが世界の強さだが、素晴らしい戦いを見せてくれた。誇らしい気持ちでいっぱい」と語った。
渋谷のスクランブル交差点には、試合前から多数の若者らが集まり、「ニッポン」コールを響かせた。敗退が決まると、「惜しかった」「4年後は優勝」と励まし合いながら交差点を後にした。新潟市から観戦に来た大学2年の上原芽生さん(19)は悔しさをにじませながらも、「胸を張って帰ってきて」と日本代表の健闘をたたえた。
港区のブラジリアンバー「JPBar」では約70人のファンが店内を埋め尽くし、試合を映すモニターにくぎ付けになった。客の大半がブラジル人で、前半29分に佐野海舟選手(25)がゴールを決めると、悲鳴と歓声の両方がこだました。試合終了時には両国のファンが抱き合い、互いをたたえる姿も見られた。
ブラジル人店長のツギヤマ・リョウゾウ・アレッサンドロさん(50)は「日本はチーム力が強い。簡単に勝てる相手ではなかった」と振り返った。観戦したブラジル人のヴァネッサ・ファリアスさん(27)は「前半はシュートが何本も止められた。決勝点を取った時には思わず叫んだ」と興奮した様子で語った。
森保一監督(57)の出身地の長崎市。立ち飲み居酒屋「ぽいち」では約20人が声援を送った。幼なじみの店主樋口紀彦さん(56)は「だいぶ追い詰めたけど、残念やった。差はそんなにないと思う。また4年後につなげていけたら」と悔しそうな表情を浮かべ、「まずはお疲れさまと言いたい。ゆっくり休んで」と話した。
〔写真説明〕PV会場で日本代表に声援を送るファン=30日午前、東京都文京区
〔写真説明〕東京・渋谷のスクランブル交差点付近で、ブラジルに敗れて肩を落とす日本のファン=30日午前、東京都渋谷区
〔写真説明〕街頭でブラジル―日本戦の中継映像を見ながら拍手を送る人たち=30日未明、東京都渋谷区
2026年06月30日 15時37分