隆の勝、終盤に存在感=動き良く、三役復帰目指す―大相撲名古屋場所



白星を重ねているからこそ、体も動くのだろう。隆の勝は、張って出た霧島に土俵際まで押し込まれたが、タイミング良く体を入れ替える。「とっさだった」。反撃に転じて前に出ると、粘る相手を押し出した。

大関復帰を目指していた霧島とは、幕内で過去10勝1敗。合口がいいが、「毎場所、緊張するし、慣れない。いろいろな可能性を意識している」。この日も勝負どころを逃さない。8日目からの6連勝で3場所ぶりの2桁白星に到達した。

今場所前には、年下の一般女性と結婚していたことを公表。場所が終わると、2人で映像を見返して反省会をするという。元関脇は2022年の春場所を最後に遠ざかる三役復帰へ、妻からハッパを掛けられている。「そのおかげで気持ちが弱らず、やってやろう、という気持ちになる」

トップの照ノ富士との2差をキープし、優勝の可能性を残した。14日目には賜杯獲得に王手をかけた横綱との結びの一番が組まれ、「チャレンジャーとして思い切りぶつかる。悔いなく戦いたい」。終盤に存在感が増してきた。

【時事通信社】 〔写真説明〕霧島(左)を攻める隆の勝。押し出して10勝目を挙げる=26日、愛知・ドルフィンズアリーナ

2024年07月26日 21時16分


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