反骨心で挑む夢舞台=青柳、東京五輪契機に―米大リーグ



プロ野球の阪神から米大リーグ移籍を目指していた青柳晃洋投手(31)がフィリーズとマイナー契約を結び、キャンプに招待されることが決まった。「プロ野球選手を9年間やって得たものがどれだけ通用するのか。また新しいものを発見できるチャンスだと思う」と決意を新たにした。

プロ入り当初、大リーグでのプレーは頭の片隅にもなかったという。転機になったのは2021年の東京五輪。チームは金メダルに輝いたが、自身の出番は少なく、悔しさを味わった。「日本である程度、活躍させてもらったぐらいから、別の野球があるなら経験してみたいと思った」。一緒に日の丸を背負った山本由伸投手がオリックスからドジャースに移籍して躍動する姿などにも刺激を受け、最高峰の舞台への憧れが強くなっていった。

22年に投手3冠に輝いた横手投げの変則右腕。開幕投手を務めた直近2年は思うような成績を残せなかったが、「体の衰えはないと思っている。苦しかろうが、つらかろうが、自分が決めたこと」。単身で海を渡ると決断したのも強い思いの表れだろう。

ドラフト5位で16年に入団。決して高い評価でなかったことが反骨心につながり、阪神のエース格に上り詰めた。「向こうに行けば、自分が一番下だと思う。入団当時みたいに一番下手だと思ったところから上がっていけるように」。プロ入り時と同じ気構えを携えて勝負する。

【時事通信社】 〔写真説明〕力投する阪神の青柳晃洋=2024年9月、甲子園 〔写真説明〕フィリーズとマイナー契約を結び、取材に応じる青柳晃洋=18日、静岡県沼津市

2025年01月24日 16時21分


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