隙逃さず、したたかに=焦らなかったブラジル―W杯サッカー



わずかな隙を逃さなかった。ブラジルは敵陣でボールを失ったが、ラヤンがするすると近づいて奪い返す。収めたギマランイスが縦パスを入れ、絶妙な位置で受けたマルチネリがすぐさま流し込んだ。

6分と表示された後半追加タイムも残りわずか。土壇場でしたたかさを見せた。後半はビニシウスらが幅を取って日本を揺さぶる。両サイドからシンプルにクロスを入れ、立て続けに決定機。11分に左からの浮き球に反応したカゼミロが頭で合わせて同点ゴールを挙げ、なおも攻勢を強めた。

決勝トーナメントで先制を許しての逆転勝ちは、最後に優勝した2002年日韓大会のイングランドとの準々決勝以来。一発勝負の舞台では焦りから崩れることもあったが、「チャンスは必ず来ると信じた」とはカゼミロ。自身を含め、経験豊富なベテランの声掛けがチームを落ち着かせた。

王国復活へ、ここで足をすくわれるわけにはいかなかった。マガリャンイスは「必要なのは、落ち着くことだった。自分たちがピッチで見せた姿勢は称賛に値する」と胸を張る。試合が終わると、出番のなかったネイマールも仲間と抱き合って喜んだ。その様子には、チームの一体感が表れた。

【時事通信社】 〔写真説明〕日本に勝ち、笑顔を見せるビニシウス(左手前)らブラジルの選手=29日、米ヒューストン 〔写真説明〕後半、同点ゴールを決めるブラジルのカゼミロ(右から3人目)=29日、米ヒューストン

2026年06月30日 10時16分


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