消費税の8%から10%への増税が2019年10月1日から施行予定というのはニュースなどでご存知かと思います。
それに伴い、支払いにクレジットカード、デビットカード、電子マネーなどを利用した場合にポイント還元が受けられるようになります。(2020年6月までの9ヶ月間)
とはいえ、現金以外での支払いにまだ抵抗がある・・という方も少なくはないのでしょうか?そこで、まずは手軽に導入しやすい電子マネーから利用してみるのはいかがでしょうか?
キャッシュレス化
このポイント還元の施策には政府がキャッシュレスを進める目的も含まれています。まず、キャッシュレス化とは何なのか?何故キャッシュレス化を進めようとしてるのかを簡単にご説明します。
キャッシュレスとは
キャッシュレスとはお金を支払う時に現金以外の方法で支払うことを指します。クレジットカードやプリペイドカード、PasmoやSuicaといった交通系ICカードなど。既に身近なところで使っているものもキャッシュレスの一貫なのです。
キャッシュレスの支払いタイミングは様々で、前もってチャージして使える前払い式のもの、銀行口座と連携し即時払い式のもの、後払い式のものに分かれます。
- 前払い・・・あらかじめチャージした金額内で利用(電子マネー/プリペイドカードなど)
- 即時払い・・支払いと同時に銀行口座から引き落とし(デビットカードなど)
- 後払い・・・半月から1ヶ月後など後日請求(クレジットカードなど)
キャッシュレス化を進めるメリット
世界的に見ると日本のキャッシュレス決済の比率は極端に低いです。
以下の図を見ていただくと分かるように、最もキャッシュレス化の進んでいる韓国が90%に近いのに対して日本はわずか18%。近年では若い方などの間でキャッシュレス化が広がってきていますが、まだまだ現金が強いようです。
国や企業にとってのキャッシュレス化が進むメリットは決算データが把握できることにあります。いつ・誰がどんなものを購入したのかといったデータが集められることによって、より効率的なマーケティングを進めることが可能になります。
また、キャッシュレスが進むと店舗の無人化などが可能になり人件費の節約や人手不足の解消にも繋がるというメリットがあります。
キャッシュレスで支払うことで私達が得られるメリットは購入履歴が残ることでどれだけお金を使ったかが把握しやすくなるという点にあります。 もちろん使いすぎには注意が必要ですが、クレジットカードの利用履歴がそのまま家計簿代わりになるというのは便利なことです。
また、カードや電子マネー対応のスマートフォンを持ち歩けば財布が無くても買い物が出来るようになるというのも魅力なのではないでしょうか。
電子マネーについて
キャッシュレス化についてご紹介しましたが、その中でも導入のハードルが低い電子マネーについてご紹介していきます。
メリット
クレジットカードなどにも言えることですが、電子マネーのメリットは現金を持ち歩かなくても支払いが可能になることです。支払い方法も簡単で、カードリーダーにかざすだけで支払いが終了します。駅の改札でICカードをタッチするのと同じ要領なので、なんとなくイメージがつきやすいのではないでしょうか?
会計がスムーズに出来ると時間短縮にも繋がりますし、財布の中の小銭を探すといった煩わしさも無くなります。
また、電子マネーの大半はあらかじめチャージした金額内で使うものが多いです。残高以上の買い物は出来ないので自然と使いすぎを防げるのも大きなメリット
電子マネーのメリットはそれだけではありません。チャージしたり、利用するとポイントが溜まっていく電子マネーも多く、そのポイントを使って買物をしたり商品と交換したりとお得になる場合があります。
いつもの買い物を電子マネー支払いに変えるだけでポイントが溜まっていくので、ぜひ利用してみてください。
デメリット
電子マネーのデメリットはどこでも絶対に使えるわけではないということ。PASMOなどの交通系ICカードや楽天edyなど、全国的に幅広く使える電子マネーもありますが、 一部利用することの出来ないお店もあります。
また、イオンやドンキホーテなど規模の大きいグループ店などではオリジナルの電子マネーを作っているお店も多く、その電子マネーは対象のお店でしか使うことが出来ません。
そして電子マネーに一度チャージしたお金は現金に戻すことができないというのもデメリットの一つです。
おすすめ電子マネー
近年では数多くの電子マネーが発行されており、どれを選べばいいのか分からないと悩んでしまうかもしれません。おすすめをいくつかご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
なお、このページでは カード型の電子マネーについてご紹介しています。スマホ決済についてはご紹介していません。
スイカ(Suica)
SuicaやPASMOなど、交通系ICカードは買い物だけでなく、電車やバスでの支払いにも使えるので1枚持っておくと便利です。
自動販売機やコンビニに限らず、Suicaの使える店舗は多いです。まず最初の1枚として選ぶのであればSuicaがおすすめです。
駅の券売機で簡単に発行できるのも魅力の一つですね。なお交通系ICカードは各地方で発行されていますが、電車やバスで利用が出来るというメリットはどれも共通です。
楽天edy
利用できる店舗が多いのが特徴の楽天edy。楽天のクレジットカード一体型のものもあるので、楽天カードをお持ちの方は既にedy機能が付いているかもしれません。edyで支払いを行うと楽天ポイントが貯まっていくので、楽天市場などで買い物をすることが多い方はぜひ使いたい電子マネーでもあります。
edyへのチャージを 楽天のクレジットカードで行うと、チャージのポイントとedy利用の際のポイントが両方もらえるのでお得です。
WAON(ワオン)
WAONはイオンが発行している電子マネーです。 Suicaや楽天edyと比べると利用できる店舗が少ないのはデメリットですがイオンモールで買い物をすることが多いのであれば持っていると便利です。
nanaco(ナナコ)
セブン・アイ&ホールディングスが発行しているnanaco。 使える場所は限られているので、セブンイレブンやイトーヨーカドーでの買い物が多い方におすすめです。
ボーナスポイントや割引などお得なキャンペーンを行っている場合もあるので要チェックです。
まとめ
ここでご紹介したものの他にも電子マネーはたくさんあります。電子マネー支払いにすると割引があったり、ポイントが貯まったりとお得なメリットが数多くあります。
まずはいつも利用しているお店の支払いを電子マネーにしてみるなど、生活の中に少しずつ取り入れてみるのはいかがでしょうか?