青空文庫というサイトをご存知でしょうか?青空文庫は、著作権が消滅した作品や、著者が許諾した作品を公開しているサイトです。 小説、詩歌、随筆といった文学作品だけでなく、回想録、講演録、人物伝、追悼文、論文などといったジャンルの文書を無料で読むことが出来ます。
2019年現在、青空文庫は22周年目を迎え公開されている作品数はなんと15000点以上になりました。文章の電子化や公開作業を行っているのは全てボランティアの方々の手によって行われています。
青空文庫 トップページ文学作品や学術、芸術作品などは著作物と呼ばれ、著作物は著作権によって保護されています。
著作権は著作者(著作物を作成した人)の死後70年が経過するまで有効とされており、その期間が過ぎた著作物は著作権切れとされます。著作権切れの著作物は公有(パブリックドメイン)のものとなり、誰でも自由に使えるようになります。
ただし利用には様々な条件が関わってきますので、自分の利用したい著作物が本当に利用可能かどうかはしっかりと確認するようにしましょう。
どんな作品が読めるの?
青空文庫で読むことの出来る作品は作家別、作品別に探すことが出来ます。意外とマイナーな作品でも公開されている場合があるので「読みたい作品があるけれど、青空文庫にあるかな?」と思ったら以下の手順で探してみましょう。
作品の探し方
ここでは例として宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を探してみましょう。トップページにある作家別の項目から”ま行”を選択します。
”ま”~”も” にの頭文字から始まる作者が一覧で公開されますので、そこから宮沢賢治を探してクリックします。
名前の横に記載されている数字は、その作者の作品の中で公開中の作品数です。
宮沢賢治の作品は276作品公開されています。あいうえお順に並んでいるので、銀河鉄道の夜を探してクリックしましょう。
銀河鉄道の夜だけでも4種類公開されているのが分かりますね。 新字新仮名 、旧仮名など書き方が違っているので、自分が読みやすいものを選びましょう。
作品詳細画面は以下のようになっています。右上にあるいますぐXHTML版で読むをクリックすると本文が表示されます。
作品名から探す
作者名からだけでなく、作品名からも探すことができます。ここでも再び宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を探します。
トップの作品別の項目から”き”を選択しましょう。
き から始まる作品は多いので1ページ内に収まっていません。こちらも作品があいうえお順に並んでいるので、下部にあるページ選択ボタンからページを選択して探しましょう。
銀河鉄道の夜がありました。
作者名がはっきりしている場合は、作者名から探した方が見つけやすいかと思います。
作品一覧はこちらからも確認することが出来ます。
青空文庫 総合インデックス増え続ける作品
青空文庫に掲載されている作品は今も増え続けています。新規に公開された作品は以下のページから確認することが出来るので、探している作品が公開されていない場合はこちらも随時チェックしてみてください。
青空文庫 新規公開作品ランキング
何か面白い本は無いかな?と思った時にはランキングから探すのがおすすめです。月ごとのランキングが公開されており、上位作品は名作も多いので面白い作品に出会いやすいかと思います。
青空文庫 アクセスランキング縦書きでより読みやすく
縦書きで、もっと書籍に近い形で読みたいという場合には電子書籍リーダーを使うのがおすすめです。
おすすめなのはえあ草紙というリーダーです。えあ草紙で青空文庫のデータを表示させると以下のようになります。
使い方は以下のページで詳しく紹介されているので参考にしてください。( XHTMLを読みやすくする方法 の項目)
青空文庫のXHTML,TEXTの読み方まとめ
どんどん新しい作品が生まれ、本屋に行けば新書がすぐに手に入る時代ですが、昔の作品を改めて読んでみるとその面白さを再発見できるはず。長年愛されている作品は、読んでおいて損はないのでは?
古い作品はあまり興味が無い・・という方にはSF作品などもありますのでこちらがおすすめです。今年の秋はぜひ読書の秋を楽しんでくださいね。