必ず必要なものではないけれどあると便利なの?と考えてしまう空気清浄機。空気清浄機の効果は目に見えるものではないので本当に効果があるのか、必要ないのではと疑問に思ってしまいます。
空気清浄機はどのようなものに効果があるのか、そして効率的に動作させるためにはどうすれば良いのかなどの疑問にお答えしていきます。
空気清浄機に期待できる効果
まずは空気清浄機を置くことで期待することのできる効果についてご紹介します。近年ではアロマ機能付きのものや加湿機機能のついているものなど多機能のものも多く販売されていますが、ここでは基本的な機能についてをご紹介。
花粉症の軽減
昔と比べると花粉症の症状に悩まされている方の人数がどんどん増えてきています。花粉症の時期でも部屋の中でくらいは快適に過ごしたいという思いで空気清浄機を購入する方も多いです。
花粉症の症状が重い人ほど「空気清浄機を置くことで症状が軽くなった」という声も多いようで、どの空気清浄機においても花粉に対しては一定の効果が期待できそうです。
中には「花粉モード」などを搭載し、花粉の除去に特化した空気清浄機もあるので花粉症に悩んでいる方はぜひ検討してみてください。
もちろん、玄関だけでなく症状ががひどい人の部屋や寝室などに置いている方も多いようですね。
また、空気清浄機は循環している空気を取り込んで綺麗にしているということを覚えておきましょう。一度床に落ちてしまった花粉はなかなか吸い込むことが出来ないので、扇風機などを併用して空気を循環させるのも有効です。
ハウスダスト対策
ハウスダストとはほこりの中でも目に見えないくらい小さなものを指します。小さくで軽いので空気中に舞い上がりやすく、吸い込んでしまいやすいという特徴があります。ハウスダストを吸い込むと喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎といった病気を引き起こす原因となります。
小さなお子さんや高齢の方など免疫力の低い人の居るご家庭ではしっかり対策を行うのがおすすめです。
嫌なニオイを軽減
空気清浄機は室内に香っている生活臭やペットの臭いなどを軽減させる効果が期待できます。臭いを感じる程度は人それぞれなので「臭いが完全になくなった!」とまでは言い切れないのですが、空気清浄機のない場合と比較するとかなり臭いは薄くなるようです。
空気清浄機を使うことでタバコの煙を吸い込み、臭いを軽減させることは可能です。しかし、一酸化炭素やヤニといった有害物質に関しては全て除去することは困難です。これは、タバコの煙に含まれる有害物質の粒子が花粉などと比較すると細かすぎるので、フィルターを通り越してしまうためです。
タバコの臭い軽減を目的として空気清浄機の購入を検討している場合は、より脱臭効果の高い機種を選んでみてください。
ウイルス対策
風邪のウイルスなどはとても粒子が細かく、空気清浄機で除去するのは難しいと言えるでしょう。ウイルスを少しでも軽減させたいという場合には細かい高性能なフィルターを搭載した機種を選ぶことが大切です。風邪対策には部屋の空気を綺麗に保つことに加えて、部屋を乾燥させないことも大切です。
ウイルス・風邪対策を目的とするのであれば加湿器機能付きの空気清浄機を選ぶのもおすすめです。
効率的な使い方
空気清浄機を効率的に使うコツをご紹介していきます。
季節によって置き場所を変える
空気清浄機は「いかにたくさん空気を吸い込むことができるか」が重要になります。空気清浄機を効率的に使うためには季節によって置き場所を変えることも有効です。
夏場
温かい空気は上に。冷たい空気は部屋の下へと流れます。夏場にエアコンをつける場合、冷風が天井沿って部屋全体を冷やすように風向きを上向きに調節しているかと思いますので空気清浄機はエアコンの真下に置くことで気流を邪魔せず、効率的に使うことができます。
冬場
温かい空気は上に。冷たい空気は部屋の下へと流れます。冬場にエアコンをつける場合、温かい風が足元まで行き渡るように風向きを下向きへ調節しているかと思いますので空気清浄機はエアコンの向かい側に置くことで気流を邪魔しません。
こんな使い方はNG
空気清浄機は部屋のどこに置くかなどでその効果が大きく変わります。今も使っているけれど効果が感じられないという場合には置き場などを見直してみてください。
部屋の隅に置く
大きくてなんとなく見た目が悪いから部屋の隅に置いているという方も多いかもしれません。しかし、空気清浄機は部屋の真ん中や出入り口付近に置くのが効果的です。部屋の空気が止まってしまいがちな部屋の隅に置いていても効果は感じにくい場合がありますのでご注意ください。
家具、家電の隙間に置く
部屋の隅に置くのと同様に、他の家具や家電の隙間に置いてしまうと空気の対流がうまく起こらず効率よく空気を綺麗にすることができません。空気清浄機の置き場は部屋の空気が良く通る場所に置くようにしましょう。
フィルターの掃除を怠る
空気清浄機のフィルターは定期的な掃除、交換が必要です。汚れの溜まったまま使用を続けていても本来の性能を発揮できなくなってしまいますので月に1回程度は綺麗にするようにしましょう。
こまめに電源を切ってしまう
空気清浄機を稼働させるのは家に居る間だけ、人の居ない時間帯や夜寝る時は電気代がもったいないので消しておくという方もいるかもしれません。しかし空気清浄機は24時間稼働させておいた方が効果があります。
人が居ない間でも花粉やハウスダストといった空気中の汚れは部屋の中に存在しています。私達が生活している間に舞い上がった小さな汚れは数時間人が居ない間に床の上へと落ちてきます。その落ちてきた汚れを空気清浄機に吸わせることでより効果が得られるというわけですね。
電気代は?
24時間稼働させるとなると気になるのが電気代ですね。一般的な空気清浄機を1ヶ月稼働させた場合の電気代は約180円~300円程度とされており、コストパフォーマンスが良いとされています。
花粉症などの症状がこれで和らぐと思うと決して高い電気代ではないのではないでしょうか?
まとめ
空気清浄機の効率的な使い方などについてご紹介しました。生活に絶対必要な家電ではありませんが、花粉症やアレルギーなどに悩む人が増えてきた現代では無くてはならない家電となってきているのかもしれませんね。
綺麗な空気の部屋で快適に暮らしたいという方、ぜひ検討してみてください。