風呂敷というと「何かを包むもの」というイメージしか無いかもしれませんが、どこかに敷いたり覆ったり・少しアレンジをすればバックにもなるなど、とても奥深い使いみちがあるのです。
柄も豊富に販売されており、女性も男性も。年配の方から若い方まで誰でも1枚は欲しくなってしまうようなものが見つかることでしょう。素材も様々なので少しずつ集めていくのも楽しいかもしれませんね。
どんな形のものでも。なんでも包める風呂敷
風呂敷の最大の魅力は包むものの形を選ばない点です。箱型のもの、丸いもの、ボトル型のもの、平べったいもの・・。バックに入れようと思うと丁度いい形状のものを選ぶ必要がありますが、風呂敷の場合は大きささえ合えば上手に包むことが出来ます。
包み方もたくさんの種類があり、難しいものから端を結ぶだけの気軽なものまで用途に合わせてどんな形にもなります。畳んでおくとかさばらないので、大きさや素材違いで何枚か持っておくと便利です。
素材にもよりますが、汚れたら気軽に家で洗濯できるのも魅力の1つです。
風呂敷活用術
風呂敷の活用は物を包むだけにとどまりません。中には「こんな使い方ができるんだ」というような意外な使い方もあります。
包む
風呂敷の使い方といえば「包む」のが一般的ですが、最近ではバックに入れれば良いやということで利用頻度が低くなってしまっているようです。一升瓶のお酒やワインボトルなどの変わった形状、大きなものでも全体を覆うように包むことが出来るので安心感があります。
贈り物のラッピングに
贈り物のラッピングを包装紙で済ませてしまうのではなく、風呂敷で包んでみるのはいかがでしょうか?環境に優しいのはもちろん、高級感が一層増します。ラッピング用の華やかな包み方もたくさんあります。心を込めて自分で包む時間も、贈り物の価値をより高めてくれるはずです。
旅行の荷造りに
スーツケースに荷物を詰める際、服や下着などを分けて収納するのに専用の仕分けケースや手近な袋などを使っている方も多いことかと思います。
そんな時にも風呂敷が大活躍!中身のサイズに合わせて包むことができるので、大きめに畳んで収納したい服などもシワになりにくい状態で畳んで包むことが出来ます。1日目、2日目などと服を分けて入れておくとスーツケースの中もスッキリしますし、帰り支度などもスムーズにできますね。
また、風呂敷を余分に持っていくとマイバックの代わりにもなります。旅先でのちょっとしたお出かけに使うのもおしゃれですし、買い物をして荷物が増えた時でも安心です。
敷く。かける
風呂敷はおしゃれな柄、高級感のある柄など見ているだけでも素敵なものが多いです。包んで使うのはもちろん、テーブルや棚、ソファーの上などにちょっと掛けてあると部屋全体が明るくなるように感じます。
また、撥水加工のされた風呂敷などはレジャーシート代わりに敷いて使うという場合も。お気に入りの柄を見えるように使うと気分も良くなりますね。
インテリアとして
風呂敷はインテリアにも活用できます。クッションを包めばクッションカバーの代わりに。ティッシュの箱を包んでティッシュケース代わりにするなど使い方は無限に広がります。
風呂敷をタペストリーとして飾るための棒なども販売されていますので、絵画のように壁に飾ることも出来ます。季節や気分によって風呂敷を変えるのも楽しいですし、収納する時もかさばらないのが嬉しいです。
取っ手を付けてバックの代わりに
風呂敷は結び方1つで取っ手付きのバックのようにすることも出来ます。モダンな柄の風呂敷なら洋服にもピッタリなので使い勝手が良いです。
最近では風呂敷を結びつけるだけで簡単にバックに出来る持ち手(ハンドル)も販売されているので、よりバックに近いような見た目で使うことができます。
エコバック代わりに
買い物をした際、会計の終わった商品を自分でエコバックに詰めるのが手間と考えている人も多いのでは?そんな時、あらかじめレジのかごに風呂敷をセットしておき、会計の際に店員さんに入れてもらうことも可能です。会計が終わったら風呂敷の端を結んで持ち替えるだけ。大きめで丈夫な素材の風呂敷を利用するのがおすすめです。
風呂敷のサイズ
風呂敷には様々な大きさのものがあります。お弁当を包むのに丁度いい小さめのサイズから、布団をまるごと包めるような大きなサイズまで。
風呂敷のサイズは「巾」や「幅」という単位で表示されます。どれくらいの大きさなのかをご紹介します。
中幅(約45cm)
最も小さい風呂敷のサイズです。ご祝儀などの金封を包むふくさ代わりに使ったり、ちょっとしたもののラッピングにも便利です。
一尺三寸幅 (約50cm)
お弁当を包んだり、ランチョンマットとしても便利な大きさです。
二幅 (約68cm)
最も一般的な風呂敷の大きさです。菓子折りなどを包むのに便利な汎用性の高い大きさです。
ニ尺幅 (約75cm)
二幅よりも一回り大きい風呂敷です。こちらも汎用性が高く、大きめの菓子折りやワイン包みなどに使われます。
ニ四幅 (約90cm)
少し大きめのものでも包めるサイズです。一升瓶を包んだりエコバックとしても使えます。
三幅 (約105cm)
テーブルクロスやタペストリーとしても十分使える大きさです。大きめのエコバックとしても便利です。
四幅 (約128cm)
ソファーカバーとして使えます。座布団を約4客包むことの出来る大きさです。
五幅(約180cm)
こたつの上掛けなどとして使えます。座布団を約6客包むことの出来る大きさです。
六幅(約205cm)
布団が1組包むことの出来る大きさです。また、シングルベットの上掛けとしても使えます。
七幅(約238cm)
布団が2組包むことの出来る大きさです。また、ダブルベットの上掛けとしても使えます。
風呂敷は一般的に縦の長さが横の長さよりも2~3%ほど長めに作られています。つまり正方形ではありません。その理由は縦横の長さが違う方が伸縮作用がより働いて使いやすいためです。(しかし最近では正方形のものも出回っているようです)
風呂敷の素材
風呂敷の素材も様々あり、素材によってお手入れ方法や使い方の注意点などがあります。
絹
ふっくらとした見た目、肌触りが特徴の絹。ちりめんが代表的です。おめでたいハレの日にぴったりな上質感があります。
洗濯は出来ないのでお手入れはドライクリーニングで。
綿
丈夫でしっかりとした素材です。荷物の運搬にも適しています。使うほどに柔らかくなっていくのでお気に入りの1枚を育てていく楽しみもあります。
洗濯が可能なので普段使いにも便利です。ただし、色落ちする場合もあるので注意が必要です。
ポリエステル
丈夫でしわになりにくいのが特徴。縮んだり色落ちをすることもほとんど無いので洗濯も可能です。
レーヨン
絹と似た光沢感と発色があります。絹に対して手頃な価格で購入できるので、高級感を出したいお土産やギフトとして差し上げるのにも人気です。
水に濡れると縮んでしまうのでドライクリーニングでのお手入れになります。
まとめ
風呂敷の活用方法や素材などについてご紹介しました。近年では使う機会の減ってしまった風呂敷ですが、かばんの中に1枚入れておくと何かと便利に使えます。「古臭い」というイメージを取っ払って、風呂敷の魅力を再確認していただけたら嬉しいです。