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暑くなったら要注意!熱中症の症状と対策方法

暑くなってくると心配になってくるのが熱中症です。昔に比べると夏の暑さが強力になっており、しっかり対策をしないと誰でも熱中症になってしまう可能性があります。

毎年約5万人の人が熱中症の症状により緊急搬送されており、特に暑さの酷かった平成30年に関しては9万人以上の人が搬送されたという調査結果が出ています。(総務省調べ)
重症化すると死に至る危険性も高い熱中症。どんな状況で起こりやすいのか、もしなってしまった場合の対処法などをご紹介します。 気をつけていれば予防することも出来るので、しっかり学んでいきましょう。




熱中症とは?

熱中症とは高温多湿の状況下で体温調節が上手に出来なくなり、体温がどんどん上がることで体内の水分や塩分のバランスが崩れたりする状態のことを指します。
初期症状としては軽い頭痛や疲労感などですが、気づかないうちに症状が進んでしまうのが熱中症の怖さ。夏は常に熱中症の危険と隣合わせであることを意識して対策をしておくことが大切です。

症状

熱中症は重症度によって症状が異なります。症状の軽いうちに対処すれば問題はありませんが、症例によっては急速に進行し重症化してしまう場合があります。

意識が朦朧としている、意識がないという場合には早急に救急車を呼びましょう。

Ⅰ度(軽度)

・めまい、失神、立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じ、熱失神とも呼ばれる症状) 
・筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返りのこと) 
・大量の発汗

Ⅱ度(中等度)

・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠感、虚脱感、判断力の低下など
この状態で誤った判断をしたり放置するとⅢ度へ進行する危険性がある

Ⅲ度(重度)

・意識障害、けいれん、手足の運動障害、過呼吸、ショック症状、
・高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病や日射病の状態)

なりやすい条件

炎天下に長時間居る、暑い中で運動をする場合などは熱中症になりやすいということは想像しやすいかと思います。しかし、このような条件以外でも熱中症はなります。

熱中症になりやすいのはこんな時
  • 気温や湿度が高い
  • 日差しや照り返しが強い
  • 急に暑くなった時
  • 風が弱い時

気温が低いので大丈夫と思っていても、湿度が高いと熱中症になる危険が上がります。今や熱中症は屋外でのみ起こるものでなく、家の中に居てもなる可能性のあるものなのです。

体が暑さに慣れていない梅雨間の暑い日などは要注意。「これくらいなら大丈夫」と思い込むのは止めて、出るだけ涼しい場所で過ごしてください。

なりやすい人

同じ条件下でも熱中症になりやすい人となりにくい人が居ます。特に熱中症になりやすいのは乳幼児と高齢者。 乳幼児は大人に比べて体外に汗を出す汗腺の発達が未熟です。加えて新陳代謝が活発で体温が高いので体温のコントロールがうまくできません。汗をたくさんかいていたり顔が赤くなっている時には、すぐに涼しい場所に移動させてあげましょう。
一方で高齢者は体内の水分割合が少なくなります。暑さやのどの渇きを感じにくいというのも熱中症になりやすい原因の一つ。熱中症になった時に心機能や腎機能が低下していると症状が重くなりやすいので予め注意しましょう。

他にも運動をし慣れていない人、寝不足の人、披露が溜まっている方、お酒を飲んで体内の水分が減っている方なども熱中症になりやすいです。

熱中症になった場合の対処

熱中症は死に至ることもあるということを忘れず、早急で適切な対処をすることが必要になります。

判断基準

気温や湿度の高い状況下で、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、ぐったりする、けいれんがある、まっすぐ歩けない、体が熱いなどの症状がある場合は熱中症を疑ってください。

なかでも、体温が高い、耐えられない程の頭痛、めまいや吐き気、意識障害がある場合は重症であることが疑われるので直ちに措置をしましょう。

こんな症状も熱中症の前ぶれ?

上で挙げた症状の他にも、生あくびや口の中が乾く感じ、筋肉痛なども熱中症の前触れや症状として現れることがあります。

多量に汗をかくと体のなかの水分だけでなくミネラル不足に陥ります。ミネラル不足になると足がつったり筋肉痛の症状が出ます。熱中症とは結びつきにくいような症状でも実は熱中症だったというケースも多いので、覚えておいてください。

対処

まず、意識が無いなど重症の場合には直ちに救急車を呼んでください。救命できるかどうかはいかに早く体温を早く下げられるかにかかっています。救急車到着前から体を冷却し始めましょう。

1,まずは涼しい場所へ

熱中症が疑われたらまずは涼しい環境へ移動しましょう。風通しの良い日陰やクーラーの効いている室内が望ましいです、

2,脱衣と冷却

・ますは服を脱がせて体から熱が開放するのを妨げないようにします。ベルトやネクタイなど体を締め付けるものは緩めて風通しを良くします。

・露出させた皮膚に濡らしたタオルなどを当て、うちわや扇風機の風で体を冷やします。

・冷たい飲み物のペットボトルや氷などを脇の下や太ももの付け根など太い血管が近くを通っている場所を冷やすのも有効です。

3,水分と塩分の補給

意識がはっきりしている場合には冷たい水や経口補水液、スポーツドリンクなどを飲んで水分と塩分を補給します。

意識がない、吐き気がひどいという場合には口から水分を得るのは危険です。水が気道に流れ込んでしまったりする可能性があるからです。
すぐに病院へ行き、点滴で補う必要があります。

4,医療機関へ

意識がなく、既に救急車を呼んでいる場合には引き続き体を冷やしながら到着を待ちます。

先に述べた通り、意識があっても自分で水分補給が困難な場合には点滴で補う必要があるので直ちに医療機関を受診しましょう。

熱中症の対策方法

熱中症の予防・対策には次のことに気をつけましょう。

外出時には日差しを避ける

直射日光に当たると当然汗をかきます。
外出の際は日陰を選んで歩いたり、日傘をさしたり帽子をかぶったりして直射日光を防ぎましょう。

熱気の逃しやすい服装を

えり元や袖口のゆったりした、熱気や汗を逃がしやすい通気性のよい服が理想です。色の黒い服は太陽の熱を吸収してしまうので避けた方が良いでしょう。 素材は吸水性と通気性に優れた綿や麻などがおすすめです。

水分補給をこまめに

暑くなると気づかないうちに汗をかき、水分や塩分が失われているものです。喉が乾いたと感じる前にこまめな水分補給をしましょう。

エアコンや扇風機を使うのを躊躇しない

何度もお話しているように湿度や温度が高ければ熱中症は室内でも起こります。節電を意識しすぎてエアコンや扇風機を使わず我慢をしていると症状が悪化していく可能性も。

病院に搬送されるくらいの症状になってなってしまうと多額の治療費がかかり、余計に高くついてしまうというケースも多いです。熱中症にならないためにも、エアコンと扇風機を上手に利用して快適な夏を過ごしましょう。

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