冬の乾燥する時期には大活躍する加湿器。みなさんのご家庭にも何台かあるのではないでしょうか?部屋の湿度を上げて空気の乾燥を防いで風邪予防にも役立つ加湿器ですが、きちんと手入れをしないまま使っていると嫌なニオイを発するようになったり様々な病気の原因になってしまうことも。
加湿器のお手入れ方法を種類別にご紹介していきます。
菌の発生しやすい加湿器
一度に大容量の水を入れることの出来る加湿器などは、頻繁に水を入れる必要がなくなるのでとても便利ですね。しかし、実は加湿器は内部に汚れが溜まりやすくとても菌が繁殖しやすいのです。
毎日使っている加湿器が実はカビや水垢だらけだったという経験はありませんか?
水垢が出来る原因
加湿器に水垢やカビが出来てしまう主な原因として毎日水を交換していないことが挙げられます。加湿器には水道水を入れるかと思いますが、水道水に含まれる塩素には除菌作用があります。しかし、約1日で塩素による除菌効果はなくなってしまいます。「まだ水がなくなっていないから」といって何日も加湿器を放ったらかしにしておくことは部屋に雑菌を撒き散らす原因になってしまうのです。
加湿器の種類
家電量販店には様々な種類の加湿器が販売されています。加湿器の種類は主に4種類。それぞれの特徴についてご紹介します。すでに加湿器を持っている方も、ご自宅の加湿器がどのタイプのものなのかを確認してみてくださいね。
スチーム式(加熱式)
スチーム式加湿器はタンク内のお湯を内部ヒーターで沸かして、その水蒸気で室内を加湿します。水を沸かして蒸気を出すので煮沸消毒され、最も雑菌の繁殖しにくいタイプの加湿器と言えるでしょう。また、加湿効果も高いです。
デメリットはお湯を沸かすので電気代が高くなりがちなこと。そして放出される蒸気は熱いのでお子さんやペットの居るご家庭では注意が必要です。
お手入れ方法
タンクの水を毎日交換し、その際に少量の水でタンクを振り洗いしましょう。汚れがひどい場合はクエン酸水をタンクに入れて20分程運転させます。その後クエン酸水を捨てて再度水ですすぐと水垢が落ちるかと思います。
気化式
気化式の加湿器はフィルターに水を吸わせ、そのフィルターにファンの風を当てることで加湿をします。熱くならないのでお子さんの居るご家庭などでも安心して使うことが出来ますが、ファンの音が気になることがある、こまめにフィルターの手入れをする必要があるといったデメリットもあります。
お手入れ方法
タンクの水を毎日交換しその際に少量の水でタンクを振り洗いします。 また月に1回はフィルターを外して洗う必要があります。フィルターのニオイが気になる時にはクエン酸水でゆすいだりつけ置き洗いするのが有効です。
超音波式
超音波式加湿器は超音波で水を振動させることで蒸気を発生させる加湿器です。おしゃれなデザインで安価なものが多く販売されており、こちらを持っている方も多いかと思います。加湿力が高い一方で、水に含まれている成分をそのまま放出してしまうため、雑菌の混ざった水を空気中に放出してしまう可能性があります。
気軽に購入しやすい超音波式加湿器ですが、特にこまめなお手入れが必要なタイプだと覚えておきましょう。
お手入れ方法
タンクの水は毎日交換しその際に少量の水でタンクを振り洗いします。 本体内に残った水は可能な限り拭き取ります。また、1週間に1回程度はタンクや水受け皿までしっかりと乾かすのも有効です。心配であればアルコール殺菌を行ったり、液体タイプの除菌剤などを使って掃除しましょう。
ハイブリッド式
気化式、スチーム式、超音波式のメリットを合わせ持ったのがハイブリッド式の加湿器です。フィルターに温かい風を当てて抗菌作用が期待できるものや、超音波式にヒーターが付いているタイプのものなど様々あります。価格は高めになりますが、抗菌対応など高機能機種が多く販売されています。
お手入れ方法
他のタイプと同じく、タンクの水は毎日交換しその際に少量の水でタンクを振り洗いします。 フィルターやトレーといった付属物も必要に応じて1ヶ月を目安にしっかり掃除をするようにしましょう。
様々な機能が付いた加湿器も
近年では加湿器の機能に空気清浄機の機能が追加されたもの、アロマ機能が追加されたものなども販売されています。タンクの入り口が広くなっており、手が入るのでお手入れのしやすさを売りにしているものもあるので加湿器の購入を検討している方はぜひ確認してみてください。
日々のお手入れが雑菌を防ぐ
加湿器の汚れを少しでも防ぐ一番の方法はとにかく水を溜めないことです。何日も同じ水を入れたままにしておくとヌメリや黒ずみ、雑菌だけでなくカビが発生してしまうこともあります。使用しない時間は乾拭きをしてしっかり乾かす習慣を付けるだけでも汚れの付き方が全然変わってきます。
こびり付いてしまった水垢は固まってしまい掃除するのも大変です。汚れの落としやすいうちにこまめに掃除をしてあげて安全に加湿器を使いこなしていきたいですね。