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特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームとは、介護施設の中でも地方公共団体や社会福祉法人によって運営される公的な介護施設のことを指します。特養と呼ばれることもあります。重度の介護を必要とする方が、少ない費用負担で長期入居できるのが特徴です。

アイコン特別養護老人ホームのメリット・デメリット

メリットアイコン

メリット

一時金が不要で月額料金も安いので、他の施設と比べると費用が安く抑えられることが大きな特徴です。
入所期間に制限はなく、一旦入所すると高度な医療が必要にならない限り最期まで住み続けられます。
また、24時間体制で介護サービスを受ける事ができます。


デメリットアイコン

デメリット

料金が安いため人気が高く、申し込みをしてもすぐに入所できない場合が多いことが欠点です。
具体的には入所までに1~5年程度の待機期間が必要となるケースが多いようです。
また介護サービスには強い半面、医療ケアについては弱いので一定以上の医療措置が必要となった場合
入所を断られたり、退所が必要になることがあります。




アイコン特別養護老人ホームの入所基準と利用料金

入所基準アイコン

入所基準

原則として要介護3以上の65歳以上の高齢者となります。
詳細は自治体、施設ごとに異なりますが、入所申込者の要介護度、自宅での介護状況などに応じて優先度が決められ、優先度の高い方から順に入所できるというのが一般的な形です。
要介護1や2の人も特例として入所が認められることがありますが、認知症や精神障害で日常生活を
送ることが困難であることなどの条件があります。


利用料金アイコン

利用料金

契約の際の入居一時金は必要ありません。月額費用の目安は5~16万円程度。
内訳は、施設サービス費(1割または2割負担)、居住費、食費、日常生活費(理美容代など)となり、施設によって金額は異なります。また負担軽減措置が設けられており、年金などの所得が少ない人は住居費や食費の減免を受ける事が出来ます。




アイコン特別養護老人ホームの介護・医療と居住環境

介護・医療サービスアイコン

介護・医療サービス

特別養護老人ホームが行うサービスは、食事の提供、掃除・洗濯をはじめとする生活援助から、介護・看護職員による入浴、食事、排泄などの介助、機能訓練指導員によるリハビリなど多岐にわたります。
自宅で介護生活が送れない高齢者が必要とするサービスはすべて提供されると考えていいでしょう。
ただし、リハビリやレクリエーションに関しては充実していない施設もありますので確認が必要です。


設備内容アイコン

設備内容

特別養護老人ホームでは、キッチン、トイレ、浴室などの生活設備は基本的にすべて共有となっています。居室内にこれらの生活設備が備わっていることはありません。
居室の形態は、ひとつの部屋を2~4人で利用する「相部屋(従来型多床室)」、ひとつの部屋にひとりで生活する「従来型個室」、個室と10人程度が共有する生活設備がセットになった「ユニット型個室」の3タイプに分類されます。
現在、「相部屋」や「従来型個室」から、プライベートの確保と他の入居者との交流を両立できる、「ユニット型個室」への移行が進められています。





特別養護老人ホームと有料老人ホームの違い


特別養護老人ホームと有料老人ホームの大きな違いは事業主体です。
特別養護老人ホームは社会福祉法人や地方公共団体などが運営し、有料老人ホームは主に民間企業が運営しています。
その他の違いは以下の表を参考にしてください。


特別養護老人ホーム 有料老人ホーム
事業主体 社会福祉法人や地方公共団体など 主に民間企業
費用 入居一時金はかからない
月額利用料:8~13万円
入居一時金、月額費用ともに施設によってばらつきがある。月額利用料は12~30万円程度
入所条件 原則として65歳以上で要介護3以上の人。
その他伝染病などの疾患がなく、長期的な入院を
必要としないことなど施設によって条件が異なる。
概ね65歳以上で、自立・要支援・要介護の
いずれも入居対象。
なお、介護度の条件は施設により異なる。
介護・医療 食事や入浴・排泄などの生活支援サービスとリハビリ、機能訓練などの介護サービスを受けられる。
医療依存度が高いと入居できない場合も多い。
常駐するスタッフや医療機関との協力関係
などにより異なる。
入居のしやすさ 待機者が多いのですぐの入居は難しい。 空室があれば入居可能。

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