米バイデン政権、初の軍事作戦=親イラン派拠点を空爆



【ワシントン時事】米軍は25日、シリア東部の親イラン派民兵組織の拠点を空爆した。バイデン政権下で親イランの武装組織に対する軍事作戦は初めて。政権はイラク北部クルド自治区アルビルの米軍駐留基地がロケット弾攻撃を受けたことへの「対応」と説明し、米国や同盟国に対する攻撃を容認しない姿勢を鮮明にした。

バイデン大統領が承認した空爆では、イラクの親イラン派組織「カタイブ・ヒズボラ」などが使用する複数の施設を破壊した。AFP通信によると、在英のシリア人権監視団は少なくとも民兵17人が死亡したと述べた。

国防総省のカービー報道官は声明で「バイデン大統領は米国人と有志連合の人々を守るために行動するという明確なメッセージを送った」と指摘した。

一方、あくまでも「防御的」で「釣り合いの取れた」軍事作戦だったと強調。「シリア東部とイラクでの緊張状態を悪化させないよう熟慮した」とも述べ、イランやイラクとの関係悪化を避けたいとの思いをにじませた。

【時事通信社】 〔写真説明〕イラク北部アルビルで、ロケット弾攻撃を受けた有志連合部隊の駐留基地=地元テレビが19日放映(AFP時事)

2021年02月26日 14時39分


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