野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入り顕彰者を発表し、競技者表彰のプレーヤー部門(引退後5年以上の元プロ)は、オリックスや米大リーグのマリナーズなどで活躍し、日米通算4367安打をマークしたイチローさん(51)=本名鈴木一朗=、中日一筋でプロ最多の407セーブを挙げた岩瀬仁紀さん(50)が選ばれた。
新聞記者らによる投票でイチローさんは323票、岩瀬さんは308票を集め、当選必要数(有効投票の75%=262票)を超えた。
イチローさんは資格1年目の選出で、ビクトル・スタルヒン、王貞治、野茂英雄、工藤公康、松井秀喜、金本知憲各氏に次いで7人目。得票率は歴代6位の92.6%だった。米国で21日(日本時間22日)発表の米野球殿堂入りも確実視されている。
エキスパート部門(監督、コーチを退き6カ月以上か現役引退後21年以上の元プロ)は、阪神で3度の本塁打王に輝き、「ミスタータイガース」と呼ばれた掛布雅之さん(69)に決まった。
特別表彰では、セ・リーグ審判としてプロ歴代2位の3775試合に出場した富沢宏哉さん(93)が選ばれた。
殿堂入りは今回の4人を加え、222人となった。
【時事通信社】
〔写真説明〕野球殿堂入りし、笑顔を見せるイチローさん=16日、東京都文京区の野球殿堂博物館(代表撮影)
〔写真説明〕野球殿堂入りした元中日の岩瀬仁紀さん(左)と元阪神の掛布雅之さん=16日午後、東京都文京区
〔写真説明〕野球殿堂入りし、記念展示の前で写真に納まる(左から)イチローさん、岩瀬仁紀さん、富沢宏哉さん、掛布雅之さん=16日、東京都文京区の野球殿堂博物館(代表撮影)
2025年01月16日 19時32分