海運大手などがクルーズ船事業を強化している。コロナ禍を経て世界的な需要拡大が見込まれており、各社は新造船を相次ぎ投入。政府も日本への寄港に伴う訪日客拡大に期待を寄せる。
「日本のクルーズ業界は活性化する。これは好機だ」。商船三井傘下の商船三井クルーズ(東京)の向井恒道社長は意気込む。
同社は昨年12月、乗客定員458人の豪華客船「MITSUI
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FUJI」を34年ぶりに新規就航。全室スイートルームで、レストラン四つ、プールやバー、スパを完備。春の大型連休には韓国・釜山と日本各地を巡る12日間のツアー(1人92万5000円から)を計画する。
日本郵船子会社の郵船クルーズ(横浜市)も今夏、34年ぶりにクルーズ船の新規就航を予定する。現行より乗客定員数を減らし、よりゆとりを持って過ごせるのが特徴だ。高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」も2026年、東京などを発着するクルーズツアーを始める。
東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドは約3300億円を投資し、ディズニーの世界観を体感できるクルーズ船を28年度に就航させる。日本船籍のクルーズ船としては最大規模の約14万トン、乗客定員約4000人で、ミュージカルを楽しめる劇場などを備える。
【時事通信社】
〔写真説明〕豪華客船「MITSUI
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FUJI」=2024年12月7日、東京都江東区
〔写真説明〕豪華客船「MITSUI
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FUJI」のスイートルーム=2024年12月7日、東京都江東区
〔写真説明〕豪華客船「MITSUI
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FUJI」のレストラン「北斎FINE
DINING」=2024年12月7日、東京都江東区
〔写真説明〕大きなプールが設置されたエリア「プール湖畔」=2024年12月7日、東京都江東区
2025年01月16日 19時13分