小泉進次郎農林水産相の就任から一夜明けた22日、政府・与党から夏の参院選に向けて米価下落に期待する声が上がった。立憲民主党の野田佳彦代表は、江藤拓前農水相の更迭は野党連帯の成果だとアピールし、小泉氏の手腕に疑問を呈した。
林芳正官房長官は記者会見で、石破茂首相が小泉氏に指示した随意契約を活用した備蓄米売り渡しについて「農水省で詳細な制度設計を検討する」と説明。「小泉氏には消費者に安定した価格でコメを供給できるよう強力なリーダーシップとこれまでの経験の下、全力を挙げて取り組んでほしい」と求めた。
公明党の斉藤鉄夫代表は党会合であいさつし「小泉氏が新しい施策を打ち出すのを見守りたい。党として全面的にバックアップしたい」と述べた。
野田氏は東京都内で街頭演説し、江藤氏の辞任について「野党が連帯し不信任決議案を出そうと構えたからこそ、事実上の更迭になった」と強調。江藤氏と同様に世襲議員である小泉氏に関し「2世(の江藤氏)は民のかまどの感覚が分からなかった。4世(の小泉氏)が分かるのか」と記者団に語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕記者団の取材に応じる立憲民主党の野田佳彦代表=22日午前、東京都世田谷区
〔写真説明〕記者会見する林芳正官房長官=22日午前、首相官邸
2025年05月22日 12時17分