
財務省が1日発表した1~3月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は前年同期比14.6%増の32兆6271億円だった。人工知能(AI)向け需要の増加や、中東情勢を背景とした資源価格高騰などが寄与した。増益は6四半期連続で、1~3月期として過去最高額となった。
製造業は42.9%増の12兆9231億円で過去最高。情報通信機械でメモリーなどAIデータセンター向け需要が増加したほか、電気機械で工場自動化需要も伸びた。
非製造業は1.4%増の19兆7040億円。中東情勢の緊迫化により原油や天然ガスなどの資源価格が値上がりし、商社など卸売業の利益が改善した。
一方、設備投資額は0.05%増の18兆8064億円とほぼ横ばいだった。非製造業では物品賃貸業や電気業が増えたが、製造業の情報通信機械や輸送用機械で前年同期の生産能力増強投資の反動減が目立ち、相殺された。
全産業の売上高は1.1%増の408兆6614億円で、過去最高を記録した。
財務省は「景気は緩やかに回復しているとの政府見解とそごはない」と説明。その上で、中東情勢や金融市場の変動を含め、今後の動向を注視する姿勢を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕東京都心(資料写真)
2026年06月01日 13時01分