中国の対話拒否に懸念表明=「台湾有事、必然でない」―米国防長官が演説・アジア安保会議



【シンガポール時事】オースティン米国防長官は3日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で演説し、「中国が軍同士の危機管理の対話に真剣に取り組もうとしないことを強く懸念している」と述べ、中国の李尚福・国務委員兼国防相が会談を拒否したことを批判した。緊張が高まる台湾情勢を巡って「対立は差し迫っておらず、必然的なものでもない」とも語り、中国に対する抑止力の維持に努める姿勢を示した。

各国の国防相や軍幹部が集まる同会議では、米中関係が最大の焦点となっている。李氏は4日に演説する予定だが、米中の溝が埋まる兆しは見えていない。

【時事通信社】 〔写真説明〕3日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で演説するオースティン米国防長官(EPA時事)

2023年06月03日 11時15分


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