「時代の潮流に背く」＝日米豪印首脳会議をけん制―中国

【北京時事】中国外務省の趙立堅副報道局長は２４日の記者会見で、米国での日米豪印４カ国（クアッド）首脳会議について「閉鎖的・排他的で他国へ照準を合わせた小さなサークルづくりは、時代の潮流に背き、思い通りにならない定めだ」と述べ、バイデン米政権主導の「対中包囲網」形成をけん制した。中国は４カ国首脳の対面会談による関係強化を警戒している。

訪米した菅義偉首相がインドのモディ首相と会談し、中国を念頭に東・南シナ海の一方的現状変更に反対したことなどについても、趙氏は「うその外交、中傷する外交は全く建設的ではない。黙った方がいい」と強く批判した。

共産党機関紙・人民日報系の環球時報は２４日の社説で、「日印豪は米国に従い中国と対抗する道を遠くまで歩んではならない。中国の核心的利益というレッドライン（譲れない一線）を踏めば、一切ためらわず懲罰を加える」と警告した。

〔写真説明〕中国外務省の趙立堅副報道局長＝２０２０年４月、北京（ＡＦＰ時事）

2021年09月24日 19時34分

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